“一寸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょっと60.5%
ちよつと17.9%
いっすん7.2%
ちょいと3.4%
ちよいと2.3%
いつすん2.0%
ちょっ1.1%
ちよい0.8%
ちよつ0.6%
ちょい0.5%
ちよツと0.5%
ちょと0.5%
ちつと0.4%
ちょッと0.4%
ちっと0.4%
ちよと0.3%
ちょつと0.1%
すこし0.1%
ちい0.1%
ちと0.1%
ちゃと0.1%
ちょ0.1%
ちよ0.1%
ちよち0.1%
ちよつくら0.1%
イツスン0.1%
チヨツト0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
警部はじっと考えて言った。「だが君、大原ほどの丈夫な男が、か弱い女に麻酔をかけられるというようなことは一寸ちょっと考えられないじゃないか」
謎の咬傷 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
自己紹介に、そんな余計なことまで云って笑わせた。一寸ちょっとみたところ、学生風だが、労働者らしいザックバランなとこがあると、タツは思った。
工場新聞 (新字新仮名) / 徳永直(著)
腹も立たずか言訳しながら後刻のちに後刻にと行過ゆきすぎるあとを、一寸ちよつと舌打しながら見送つてのちにも無いもんだ来る気もない癖に
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
一通りの話がすんだもんだから、小池さんに一寸ちよつと外へ出てもらつて、駅前の葭簾張よしずばりの下のベンチで、よく/\懇談をした筈だ。
椎の若葉 (新字旧仮名) / 葛西善蔵(著)
無慈悲のようでもいっそ一日も早い方がいい、一寸いっすん逃がれに日を延ばしてゆくほどいよいよ二進にっち三進さっちもいかないことになる。
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
十一年が其の間奉公に陰陽かげひなたなく、実に身をに砕いての働き、し寅に起き、一寸いっすんも油断せず身体を苦しめ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
賤「なに気が詰るどころじゃア無い、さっくりわかった人だよ、私を娘の様に可愛がって呉れるから一寸ちょいとお寄りな、ねえ作さん」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
私の母は女ながらもつい一口ひとくちでも芝居の事を子供に云わず、兄もまた行こうと云わず、家内中かないじゅう一寸ちょいとでも話がない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
床几しやうぎまへにはつめたさうな小流こながれがあつたから手桶てをけみづまうとして一寸ちよいとがついた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「おや、此所こゝらつしやるの」と云つたが、「一寸ちよいと其所そこいらにわたくしくしが落ちてなくつて」と聞いた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
北東ほくとう一天いつてん一寸いつすんあまさず眞暗まつくらかはると、たちまち、どゞどゞどゞどゞどゞと
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
きふにみんなのせい一寸いつすんづゝもびてゐるので、なんだかうしろからかれるやう心持こゝろもちがするとか
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
一寸ちょっと君、一寸と『馬鹿野郎!』というような心持というのが僕には了解が出来ないが……そのどういうんだね?」と権利義務の綿貫が真面目で訊ねた。
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
と双方とも丸でからッきし夢中で居りますると、こゝに一つの難儀がおこりますくだり一寸ちょっと一服いたして申し上げましょう。
伴れて來てゐる下女らしいものが、人前の體裁だけに一寸ちよい/\甘つたるく叱るだけだから、やつぱりがさごそ動き𢌞つて、何かの木切れでそこらをぎい/\かなぐつたりする。
赤い鳥 (旧字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
それつきり、ほんの一寸ちよいとの果敢はかない動き。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
うしてつくる? ……つひ一寸ちよつくら手真似てまねはなされるもんではねえ。むねに、機関からくりつとります。」
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
二人ふたりの言葉は一寸ちよつ途断とぎれた。そして何所どこへともなく目的あてどなくあるいて居るのである。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
めし煙草タバコも休まず、一寸ちょいともひまなしに、およ二夜三日にやさんにちあいだ
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
一寸ちょいとお若を見ますると変な様子でげすから、伊之助もなんとなく白けて見え、手持無沙汰でおりますので、お若さんもようよう気がいて、
あいちやんはちツとも怪我けがをしませんでした、一寸ちよツとあがつてうへましたがあたまうへ眞暗まツくらでした。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
御経おきやうふしをつけて外道踊げだうをどりをやつたであらう一寸ちよツと清心丹せいしんたんでも噛砕かみくだいて疵口きずぐちへつけたらうだと
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
一寸ちょとついわたいた受取うけとった/\一つでは乳首くわえて二つでは乳首はないて三つでは親の寝間を離れて四つにはよりよりいつつでは糸をとりそめ六つでころ機織はたおりそめて——
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
よく見れば、普通のベッドよりは、いくらか厚味があるようであったが、しかし、その側面には複雑なひだのある毛織物で、巧みに錯覚を起させるようなカムフラージュが施され、一寸ちょと見たのでは少しも分らないように出来ていた。
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
増田が物案じしてゐる隙に三藏も筆を執つて紙に向ひ始めた。寂光院の若い尼を主人公にして、其若い尼と四條で見た舞子とを姉妹にして趣向を立てたのだが筆が澁つて一寸ちつとも運ばぬ。
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
教会へもネ、平生しよつちゆう参りたいツて言ふんで御座いますよ、けれども御存知ごぞんじ下ださいます通り家の内外うちそと、忙しいもンですから、思ふばかりで一寸ちつとも出られないので御座いますから、嬢等むすめどもにもネ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
育つにれて、丸々とふとって可愛らしかったのが、身長せいに幅を取られて、ヒョロ長くなり、かおひどくトギスになって、一寸ちょッと狐のような犬になって了った。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
中島に橋、常に、焼麩やきふ商ふ人の居し辺は、全く往来止めの群衆にて、漁史は、一寸ちょッと覗きかけしも足を進むべき由なく、其のまゝ廻りて、交番の焼け跡の方に到り、つま立てゝ望む。
東京市騒擾中の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
すると格二郎も、一寸ちっと子供になって、あばよ、しばよ、という様な訳で、弁当箱をガチャガチャ云わせて、手をふりながら挨拶するのだ。
木馬は廻る (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
車「帯は買えるんでしょうが、これは煙管の紋が………そりア一寸ちっといので」
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
嫌やな奴め、這入つて来たら散々といぢめてやる物を、帰つたは惜しい事をした、どれ下駄をお貸し、一寸ちよと見てやる、とて正太に代つて顔を出せば軒の雨だれ前髪に落ちて、おお気味が悪るいと首を縮めながら
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
行かで済まぬと思はるゝなら妾が一寸ちよと走り、お上人様の御目にかゝつて三日四日の養生を直〻に願ふて来ましよ、御慈悲深いお上人様の御承知なされぬ気遣ひない、かならず大切だいじにせい軽挙かるはずみすなと仰やるは知れた事
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
めるのをそとて、めしを食つて、かみを刈つて、九段のうへ一寸ちょつと寄つて、又帰りに新たくへ行つて見た。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
今日けふ沢山たくさん。さうゆつくりしちやゐられないの」と云つて、むかし金歯きんば一寸ちょつと見せた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
一寸すこし身体を動かして何かするとそれが直ぐ悪戯になる。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
ソレも私はただ目前もくぜんに見て居るばかりで、いとも悪いとも一寸ちいとも云たことがない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
眞「旦那にお目に懸りたいのでげすが、うぞ一寸ちと和尚さんに逢わしてお呉んなさい」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
一寸ちゃと、ござりまへんで。」
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
二人は一寸ちょたってみていた、
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
斯ういふキビ/\した腕節うでつぷしの野郎に一寸ちよいと口を掛けて見たいのだ…………
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
其れで仏蘭西フランス政府は本人に退去命令をくだすと、ナルヂニイは「よろしい」と云つて、即日ドユペル・ドユツサンと云ふ単葉式五十馬力の飛行機に乗つて、巴里パリイの郊外※ロン・グブレエから英国のロンドンへ「雲を霞」とお手の物で飛んで仕舞しまつたのは人人を一寸ちよち痛快がらせた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
「どうしたつちこともねえがなよ、らこつちのはうとほつたもんだから一寸ちよつくらがゝつてところさ」おつたはなに理由わけ有相ありさう口吻くちつきかるくいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
九郎兵衛は固より、一寸イツスン徳兵衛・釣舟三婦サブ・徳兵衛女房お辰に到るまで、皆江戸型として、一通りありさうな人物であり、又さうした解釈によつて演出せられて来た。
実川延若讃 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「アヒルチヤンヤ、一寸チヨツトコレヲキテゴラン、ヨク似合フヨ。マア、ナンテカワイイアヒルチヤンニナツタコト。」ト、オ母サンハ目を丸クシテヨロコビマシタ。