-
トップ
>
-
ちよツと
やんや/\と
喜ばれる
中から、
我戀は
細谷川の
丸木橋わたるにや
怕し
渡らねばと
謳ひかけしが、
何をか
思ひ
出したやうにあゝ
私は
一寸無禮をします、
御免なさいよとて
三味線を
置いて
立つに
誰が
目にも
見違へるわけのものではないが
図抜て
余り
大いから
一寸は
気がつかぬであつた、
何の
畠でも、
甚麼履歴のある
沼でも、
此位な
蛭はあらうとは
思はれぬ。
そして、
鳥渡開いて見たが、またもとの通りに納めた。