“中”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
うち44.8%
なか31.3%
あた11.2%
3.3%
じゅう2.4%
ちゅう2.4%
あて0.7%
ちう0.6%
ぢゆう0.4%
ちゆう0.4%
(他:51)2.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“中”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸100.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)74.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語31.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
その時の彼の心のうちには、さっき射損じた一頭の牡鹿おじかが、まだ折々は未練がましく、あざやかな姿を浮べていた。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そのうちにクリストは、埃と汗とにまみれながら、折から通りかかった彼の戸口に足をとどめて、暫く息を休めようとした。
さまよえる猶太人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
その時に一知の背後うしろなかでマユミがオロオロ泣出している声が聞えた。両親の不幸がやっとわかったらしい。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
彼女かのぢよはレースいと編物あみものなかいろめたをつと寫眞しやしんながめた。
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
それがむかふくるまあたつて、まはたび鋼鉄はがねの如くひかつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ひとり謫天情仙じやうせんのみ舊にりて、言ふことまれなれども、あたること多からむことを求むるに似たり。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
狩人大いに恐れて走らんとするところへ黒装束した三人皆長八尺の奴が来て口を張って人を殺したとあるから毒気にてたんだろ。
「どうなすったの。さっきからひどくふさぎ込んでいらっしゃるじゃありませんか。余興にてられなすったのじゃなくって」
余興 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
それこそ、この世界じゅうで一ばん美しい女ではないかと思われるような、何ともいえない、きれいな女の画姿えすがたです。
黄金鳥 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
そして崩れた波はひどい勢いで砂の上にあがって、そこらじゅうを白い泡で敷きつめたようにしてしまうのです。
溺れかけた兄妹 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
あゝ、百ぱつちゅうすゝづきとござい! つぎ逆突ぎゃくづき? まゐったかづきとござる!
畜生ちゅうぱらで急ぎやがるなと、こっちも負けない気で歩き出したが、そこへ行くと、いくら気ばかり張っていても駄目だ。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
リヴァースの『トダ人族篇』にいわく、トダ人信ずある特殊の地を過ぐるに手を顔にあてて四方を拝せずば虎に食わると。
アラビア人など駿馬が悪鬼や人の羨み見る眼毒にあてらるるを恐るる事甚だしく、種々の物をびしめてこれを避く。
が、御息おやすちうだつたので、又とほり迄行つて買物かひものましてかへけにる事にした。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
だい一に困窮こんきうするのは淡水まみづられぬことで、其爲そのために十ちう八九はたをれてしまうのだが
「いつかぢゆうから一度言はう/\と思つてゐたが、君の身装みなりは余りぢやないかね。」
「いよ/\お別れが来ました。二三日ぢゆう貴方方あなたがたと別れなくつちやならんかも知れん。」軍曹はいぬのやうに悲しさうな眼つきをして言つた。
博士は数へた片手をちゆうけたまゝ、世間が厭になつたやうな顔をして棒立になつてゐたが、暫くするとぐつと唾を飲み込んだ。
政を爲す者は、宜しく人情事理じり輕重けいぢゆうの處を權衡けんかうして、以て其のちゆうを民に用ふべし。
「外の女よりはきらい、私が自分でお金をとる様になったら部屋中机のナカ中にまきちらして置いたらと思ってるほどだから……」
芽生 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
その晩は、更けて月がノボつた。身毒は夜ナカにふと目を醒ました。見ると、信吉法師が彼の肩を持つて、揺ぶつてゐたのである。
身毒丸 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
早「あんたの袂のなけえたものをわしほうり込んだ事があるだ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「あっ、糞がなけはいっちゃった」と若いのが云う。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
しろけて其處そこぢうおびたゞしく散亂さんらんした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
勘次かんじとり拔毛ぬけげいたちたのではないかといふ懸念けねんいだいて其處そこぢうくまなくた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
その年のうちにも三月二十八日に閑院大納言、四月十日にはなかの関白。
余録(一九二四年より) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
なかの廊下の入口に近い黒部川の河原に天幕を張って、流木を山のように積み上げ、一間四方もある焚火を絶さずに、暖い一夜を過した翌日、赤牛岳に登る目的で、黒部川の支流東沢を遡って行きました。
日本アルプスの五仙境 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
草刈くさかりながに、子供こどもて、去年きよねんくれ此處こゝ大穴おほあなけたのは
すすぎのながぢあがる
鹿踊りのはじまり (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
此花の一弁ヒトヨウチに、百種モヽクサコトぞ籠れる。おほろかにすな(万葉巻八)
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
唱詞は、所謂祝詞で、長い語詞のウチのものが脱落して、後に残つた、有力な部分が、歌である。
呪詞及び祝詞 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
このヂユウ申し上げた滋賀津彦シガツヒコは、やはり隼別でもおざりました。天若日子アメワカヒコでもおざりました。テンに矢を射かける――。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
このヂユウ申し上げた滋賀津彦シガツヒコは、やはり隼別でもおざりました。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
相手「予等ハ此地点ニ通リカカルヤ、一大驚異イチダイキョウイヲ発見セリ。突然予等ノ行手ユクテニ銃ヲシテ立チ防ガリタル一団アリ。彼等ハ異様イヨウ風体フウテイヲナシ身ノタケ程ノ雑草ザッソウチュウヒソミ居リシモノナリ。全身ニ毒草ドクソウノヨウナモノヲツケタルモ、……」(判読不能)
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)
だから中国の書物にある〓栗または杭子を我がサヽグリにあて、茅栗を我がシバグリにあて、板栗を我がタンバグリにあて、山栗を我がチュウグリにあてるのはみな間違いで、これらはことごとく支那栗すなわちアマクリの内の品種名たるにほかなく、断じて我が日本のクリに適用すべき名ではないことを銘記していなければならない。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
この若い者が戦争いくさに出るとは誠に危ない話で、流丸りゅうがんあたっても死んで仕舞しまわなければならぬ、こんな分らない戦争に鉄砲をかつがせると云うならば
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
成程なるほど今戦争になれば焼けるかも知れない、又焼けないかも知れない、仮令たとい焼けても去年の家が焼けたと思えば後悔も何もしない、少しも惜しくないといって颯々と普請をして、果して何のわざわいもなかったのは投機商売のあたったようなものです。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
(おらもあだつでもいがべが)
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
これを射てあつれば蛇すなわち死す
少年せうねんゆびさかたながめると如何いかにも大變たいへん! 先刻せんこく吾等われら通※つうくわして黄乳樹わうにうじゆはやしあひだより、一頭いつとう猛獸まうじういきほいするどあらはれてたのである。
女房もそれなりに咽喉のどほの白う仰向あおむいて、目を閉じて見る、胸のうらの覚え書。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
寒気は骨のしんまで突き通す
サガレンの浮浪者 (新字新仮名) / 広海大治(著)
四こくはうみのたかにこそあれ
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
舞の群の少女らは華麗のきぬを身に纏ひ、 595
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
ちゆふ老人の帳場番頭の居ること、制服のギヤルソンが二三人うやうやしさうに立つて居ること、これ等はどの国の旅館ホテルも少しの違ひがない。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
……(下人に)やい、そちは〓ローナぢゅう駈〓かけまはって(書附を渡し)こゝ名前なまへいてある人達ひとたち見附みつけて、今宵こよひわがやしきねんごろ御入來ごじゅらいをおまうすとへ。
また木梨きなしかる太子ひつぎのみこの御名代として、輕部かるべを定め、大后の御名代として、刑部おさかべを定め、大后の弟田井たゐなかつ比賣の御名代として、河部かはべを定めたまひき。
はじめはあやしみ、なかばは驚いて、はてはその顔を見定めると、幼立おさなだちに覚えのある、裏長屋の悪戯いたずら小憎、かつてその黒い目でにらんでおいた少年の懐しさに、取った手を放さないでいたのであったが。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
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