“夫”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
それ27.3%
22.1%
おっと15.4%
つま9.2%
をつと6.8%
2.9%
1.8%
1.6%
うち1.0%
やど1.0%
(他:56)10.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“夫”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸77.4%
芸術・美術 > スポーツ・体育 > 戸外レクリエーション73.5%
歴史 > 地理・地誌・紀行 > 日本64.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
もし、難かしい文章と明快な文章との価値比較をするような者があるとすれば、それは全く無用なことで、馬鹿の至りであろう。
大衆文芸作法 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
それ丈で、うか始末がきますか。もしうしてもかなければ、もう一遍工面くめんして見るんだが」
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
れを無理につかまへて、ねだつては話してもらひましたが、うるさかつたらうと思つて、今考へると気の毒です。
いろ扱ひ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
若しれ歌の上ならば、正岡子規の「歌人に与ふる書」や斎藤茂吉氏の「童馬漫語」や島木赤彦氏の「歌道小見」を御覧なさい。
文芸鑑賞講座 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
一月一日の朝まだき、神々の御父ジュピタア様の宮殿へおまいりの途中で逢った三人目の男のひとを私の生涯のおっとときめよう。
懶惰の歌留多 (新字新仮名) / 太宰治(著)
それでも私は立派なおっとのつもりですましていますから、奥方の方でも天下の賢妻をもって自任しておられる事と存じます。
創作家の態度 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼はここに始めておのれの美しさのすくなくとも奏任以上の地位ある名流をそのつまあたひすべきを信じたるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ヂュリ 殿御とのごぢゃ、わるうてならうか! あゝ、わがつま、どのしたすべッこうせうぞ
と、をつとは四五けんむかうにつてゐる子供こどもはういろどりしたゴムまりげた。
画家とセリセリス (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
彼女かのぢよはレースいと編物あみものなかいろめたをつと寫眞しやしんながめた。
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
えてこのなき者の若きは、鄙夫ひふ小人と爲す、碌碌ろく/\としてかぞふるに足らざるもののみ。
茲よりては踈大なる錯謬に陷りて、の日月の蝕、旱魃、洪水の災も、人君の政治に關係せりと云ふ妄想を生ずるに至る可し。
尚白箚記 (旧字旧仮名) / 西周(著)
防人さきもりに行くはひとるがともしさ物思ものもひもせず 〔巻二十・四四二五〕 防人の妻
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
武蔵野むさしぬ小岫をぐききざしわかにしよひよりろにはなふよ 〔巻十四・三三七五〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
そや。このオソぶる。新嘗ニフナミに、我がりて、イハふ此戸を(万葉集巻十四)
古代生活に見えた恋愛 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
タレぞ。此家のオソふる。にふなみに、我がりて、イハふ此戸を
「いえ、うちに訊いて下さい。私は御飯が濟むと自分の部屋へ引籠つて、それつきり朝まで一と足も出ません」
「新さん、短氣を起しちやいけないよ、又そのうちに良い話があるかも知れない。——私ぢや大した力にもならないが、うちの罪亡ぼしもあることだから、出來るだけの事はして上げ度い」
「あれは貴下あなた、何ですわ、つい近い頃、やどが拾って来て、あすこへ飾ったんですがね。その何ですよ、もとあった処は沼なんですって。」
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ですから、お気をけなさいまし。やどとは違って、貴下はお人柄でいらっしゃるから、またそうでもない、骸骨さんの方から夜中に出掛けますとなりません。……おんなのだって、言いますから。」
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
二人でその同性が、一人の異性を獲ようとして争ふと言つたことの外に、ツマツマとが争闘することも、「つまあらそひ」と言ふ語に這入る。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「一夜夫」と解するのは考・古義の説で、「妻はかり字、ツマ也。初て一夜逢し也」(考)とあるが、これは遠く和歌童蒙抄わかどうもうしょうの説までさかのぼり得る。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
彼の死人を持て男家に入れにければ、門にありつる放免も見えざりけり。これを思ふに、実の放免のに取りけるや、亦観音の変じ給ひけるにや。
放免考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
此男を放免共俄に捕ふれば、男こは何故に捕ふるぞと云へば、早うに取るなりけり。
放免考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
三千代の退屈といふ意味は、おつとが始終そとてゐて、単調な留守居の時間を無聊に苦しむと云ふ事であつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
三千代みちよ先刻さつきからだまつてすはつてゐたが、おつとから不意に相談を受けた時、にこりと笑つて、代助を見た。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
どほくの野にも逢はなむ心なく里の真中みなかに逢へるせなかも (同・三四六三)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
船とむる遠方人をちかたびとのなくばこそ明日帰りこんせなとまち見め
源氏物語:19 薄雲 (新字新仮名) / 紫式部(著)
「大変理責りぜめなのね。そりや旦那の不親切の度合どあひにもるでせう」
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「本当に? そり一寸ちよいとなんてえかたなの」
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
其は其として、昔から家の娘を守つた村々は、段々えたいの知れぬ村の風に感染かまけて、忍びづまの手に任せ傍題はうだいにしようとしてゐる。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其は其として、昔から家の娘を守った邑々むらむらも、段々えたいの知れぬ村の風に感染かまけて、しのづまの手に任せ傍題ほうだいにしようとしている。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
「どうも私はこの間からをかしいわいと思つてゐたのですが、どうも様子がね、内のひとがあの別品さんに係合かかりあひを付けてゐやしないかと思ふの——どうもそれに違無いの!」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「私は、もらうものさえ貰えばいんですからね。どうせ、このひととは気が合わないんだから、このひとはこのひとで、勝手なことをなさるがいいんです。あなたとは、気があっているそうだから結構でさあね。」
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
せんかならず一人を斬り、一気かならず一を割る、手練しゅれんの腕は、超人的ちょうじんてきなものだった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
諭吉ゆきちは一をしゅちょうし、もちろん、自分じぶんでもそれを実行じっこうしました。
ヂュリ おゝ!……おゝ、乳母うばや! 如何どうしたらよいであらうぞ? をっと地上ちじゃう誓約ちかひ天上てんじゃう
階下したでは、をっとの繁吉が絵を描き初めたのであらう、しきりに椅子や画架を動かす音がする。
秋は淋しい (新字旧仮名) / 素木しづ(著)
其は其として、昔から家の娘を守つた邑々も、段々えたいの知れぬ村の風に感染カマけて、忍びヅマの手に任せ傍題ハウダイにしようとしてゐる。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
其は其として、昔から家の娘を守つた邑々も、段々えたいの知れぬ村の風に感染カマけて、忍びヅマの手に任せ傍題ハウダイにしようとしてゐる。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
で、恋なればこそごとなき身を屈して平生ひごろの恩顧を思ふての美くしき姫を麿に周旋とりもちせいと荒尾先生に仰せられた。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
ごらんの通りな山家やまがのこと、何もおかまいはできませぬが、雪の夜の馳走には、しずから富者貴顕にいたるまで、火にまさる馳走はないかとぞんじまして、このように、焚火たきびの支度だけは沢山にしておきました。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
死んでもわざをし遂げれば汝がおやじは生きて居るわい、二寸三寸の手斧傷ちょうなきずて居られるか居られぬか、破傷風がおそろしいか仕事のできぬが怖ろしいか
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
仕事が雨垂拍子になつて出来べきものも仕損ふ道理、万が一にも仕損じてはお上人様源太親方に十兵衞の顔が向られうか、これ、生きても塔ができねばな、此十兵衞は死んだ同然、死んでも業を仕遂げればうぬおやぢは生て居るはい
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「よし、行こう。漢陽に行こう。連れて行ってくれ。逝者ゆくものかくの如きかな、昼夜をてず。」てれ隠しに、はなはだ唐突な詩句をしょうして、あははは、と自らをあざけった。
竹青 (新字新仮名) / 太宰治(著)
子曰く、是の故にかの佞者くちさときものを悪む。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
子曰く、かの人の子をそこなわん。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
彼等の心の底には、「戦争に全勝せよ、れど我等は益々くるしまん」との微風の如き私語さゝやきを聴く、去れば九州炭山坑夫が昨秋来増賃請求の同盟沙汰伝はりてより、同一の境遇に同一の利害を感ずる各種の労働者協同して
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
わがせこむと われぞ たをりし
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
それに日本の畳たるや八八はっぱ六十四の目盛がある。六十四卦に象ったものだ。で、人間の吉凶禍福は、畳にありと云ってもよい。次に建築法から云う時は、忌む可きことが数々ある。神木を棟に使ってはならない。又逆木を使ってはならない。そうだ特に大黒柱にはな。運命が逆転するからよ。さて次には不祥事だ。
天主閣の音 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
あの人間を知っているたくは、出さねばどんな事をされるか解らない、と云って金の調達は早々はやばやに出来ず、つい思案に余ってあの通り自殺致しました。
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
驚いて、たくわたくしとでとりあえず御介抱したのですが、……二週間も安静にすれば気も落ち付きましょうが……でも、お子さんが見附からないと、やはりね……
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)