-
トップ
>
-
本統
しかし
疫病は日一日と益〻猛威を
逞しゅうし、
斃れる人間の数を知らず、それこそ
本統の
死人の丘が町の真ん中に出来そうであった。
そして果せる哉、
本統に伊勢鰕のように真赤な顔になった。
乃公は困ったと思うと、富田さんが
突然乃公の手を捉えたのには
喫驚した。
そして
其後、
現在に
至るまで、
此の
本統のコスモポリニズムは
私の
心中に
層一
層の
徹底を
爲し
來つてゐるのである。
落語家の
見識からすると、『
新玉の』は
本統の
發句だが、『
目の
玉の』は
無茶な
句だとして、それで
聽衆を
笑はせようとするんだが、
俺の
見る
所は
之に
異なりだ。