“徹底”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てつてい80.0%
てってい20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
へば、あたまから青痰あをたんきかけられても、かねさへにぎらせたら、ほく/\よろこんでるといふ徹底てつていした守錢奴しゆせんどぶりだ。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
さうして一ぱうには全國ぜんこく此方針このはうしん實行じつかうせしむるために、らゆる手段しゆだんつたのであるが、さいはひにこのことは國民こくみん歡迎くわんげいされて徹底てつていしたのである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
それは、親鸞の徹底てっていした真実性であり、つきつめた自己反省による罪悪深重ざいあくしんちょうの自覚であり、そしてその結果としての自力の絶対否定であった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
若崎は徹底てっていしてオダテとモッコには乗りたくないと平常いつも思っている。客のこの言葉を聞くとブルッとするほどいやだった。
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)