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徹底
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てつてい
ふりがな文庫
“
徹底
(
てつてい
)” の例文
取
(
と
)
り
柄
(
え
)
と
言
(
い
)
へば、
頭
(
あたま
)
から
青痰
(
あをたん
)
を
吐
(
は
)
きかけられても、
金
(
かね
)
さへ
握
(
にぎ
)
らせたら、ほく/\
喜
(
よろこ
)
んでるといふ
其
(
そ
)
の
徹底
(
てつてい
)
した
守錢奴
(
しゆせんど
)
ぶりだ。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
さうして一
方
(
ぱう
)
には
全國
(
ぜんこく
)
に
此方針
(
このはうしん
)
を
實行
(
じつかう
)
せしむる
爲
(
ため
)
に、
有
(
あ
)
らゆる
手段
(
しゆだん
)
を
取
(
と
)
つたのであるが、
幸
(
さいはひ
)
にこのことは
國民
(
こくみん
)
に
歡迎
(
くわんげい
)
されて
能
(
よ
)
く
徹底
(
てつてい
)
したのである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
そして
其後
(
そのご
)
、
現在
(
げんざい
)
に
至
(
いた
)
るまで、
此
(
こ
)
の
本統
(
ほんたう
)
のコスモポリニズムは
私
(
わたし
)
の
心中
(
しんちう
)
に
層
(
そう
)
一
層
(
そう
)
の
徹底
(
てつてい
)
を
爲
(
な
)
し
來
(
きた
)
つてゐるのである。
桜と狆と愛国心:コスモポリタンの心理
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
この
點
(
てん
)
において
支那
(
しな
)
はさすがに
徹底
(
てつてい
)
してゐる。
如何
(
いか
)
なる
場合
(
ばあひ
)
にも
姓名
(
せいめい
)
を
轉倒
(
てんたう
)
するやうな
愚
(
ぐ
)
を
演
(
えん
)
じない。
誤まれる姓名の逆列
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
火山
(
かざん
)
の
噴火
(
ふんか
)
鳴動
(
めいどう
)
を
神業
(
かみわざ
)
と
考
(
かんが
)
へたのは
日本
(
につぽん
)
ばかりではないが、
特
(
とく
)
に
日本
(
につぽん
)
においてはそれが
可
(
か
)
なり
徹底
(
てつてい
)
してゐる。まづ
第一
(
だいゝち
)
に、
噴火口
(
ふんかこう
)
を
神
(
かみ
)
の
住
(
す
)
み
給
(
たま
)
へる
靈場
(
れいじよう
)
と
心得
(
こゝろえ
)
たことである。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
▼ もっと見る
平次もポンポン言ひましたが、ガラツ八の
徹底
(
てつてい
)
した呑氣さには腹を立てる張合もありません。
銭形平次捕物控:154 凧の詭計
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
これは、マルクス主義よりは
徹底
(
てつてい
)
した理窟だよ。そこでだ、女の理想は何か? 子孫をふやすこと。が、こりや理想ぢやない。女の理想は、人間生活のあぶらとなり石炭となり食糧となることだ。
天国の記録
(旧字旧仮名)
/
下村千秋
(著)
……
覺束
(
おぼつか
)
ながると、つかひに
行
(
ゆ
)
く
女中
(
ぢよちう
)
が
元氣
(
げんき
)
な
顏
(
かほ
)
して、
花屋
(
はなや
)
になければ
向
(
むか
)
う
土手
(
どて
)
へ
行
(
い
)
つて、
葉
(
は
)
ばかりでも
折
(
を
)
つぺしよつて
來
(
き
)
ませうよ、といつた。いふことが、
天變
(
てんぺん
)
によつてきたへられて
徹底
(
てつてい
)
してゐる。
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
近間に居る月見船が二三
隻
(
せき
)
、この騷ぎに寄つて來ましたが、無事に救ひ上げられた樣子を見ると、この頃の町人は『事勿れ主義』に
徹底
(
てつてい
)
して、別段口をきく者もありません。
銭形平次捕物控:024 平次女難
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
『
同郷
(
どうきやう
)
』『
同藩
(
どうはん
)
』といふ
事
(
こと
)
から
何等
(
なんら
)
の
利益
(
りえき
)
も
保護
(
ほご
)
も
受
(
う
)
けなくなると
共
(
とも
)
に、
日本國内
(
にほんこくない
)
に
於
(
お
)
ける
私
(
わたし
)
のコスモポリタニズムはいよ/\
徹底
(
てつてい
)
してゐたが、
世界列國
(
せかいれつこく
)
といふものに
對
(
たい
)
しては
桜と狆と愛国心:コスモポリタンの心理
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
宜
(
よろ
)
しく
自國
(
じこく
)
の
言語
(
げんご
)
を
尊重
(
そんてう
)
して
飽
(
あ
)
くまでこれを
徹底
(
てつてい
)
せしむるの
覺悟
(
かくご
)
がなければならぬ。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
日本銀行
(
にほんぎんかう
)
の
卸賣
(
おろしうり
)
の
物價指數
(
ぶつかしすう
)
で
見
(
み
)
ると
戰前
(
せんぜん
)
を百として
昨年
(
さくねん
)
六
月
(
ぐわつ
)
には百七十六・三一であつて
戰前
(
せんぜん
)
より七
割
(
わり
)
六
分
(
ぶ
)
餘
(
よ
)
も
尚
(
なほ
)
騰貴
(
とうき
)
して
居
(
を
)
つたのであるが、
其
(
そ
)
の
後
(
ご
)
政府財政
(
せいふざいせい
)
の
緊縮
(
きんしゆく
)
、
國民
(
こくみん
)
の
消費節約
(
せうひせつやく
)
が
徹底
(
てつてい
)
したのと
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
磯五郎と北六の居る荒物屋といふのは、老夫婦の内職のやうな小さい店で、その二階に住んで居る磯五郎と北六は、よくもこれで人間が暮らせると思ふやうな
徹底
(
てつてい
)
した簡易生活です。
銭形平次捕物控:171 偽八五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
大黒屋徳右衞門は
斯
(
こ
)
んな事を平氣で言ひきれる程
徹底
(
てつてい
)
した男でした。
銭形平次捕物控:248 屠蘇の杯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
徹
常用漢字
中学
部首:⼻
15画
底
常用漢字
小4
部首:⼴
8画
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徹底的