“顏”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
かほ75.8%
がほ15.5%
つら3.1%
かんばせ2.5%
かほばせ1.2%
かお0.6%
づら0.6%
とほ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この夏もおたがひたび先や何かで久しくかほを合せなかつた二人、さて新秋になると、むかうはあた海で勉強べんけうして大につよくなつたと自しんを持ち
したとき、……おきなあかがほは、のまゝけさうに俯向うつむいて、をしばたゝいた、とると、くちびるがぶる/\とふるへたのである。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
けふもけふとて、ぐでんぐでんに御亭主ごていしゆ醉拂よつぱらへてかへつてると、おかみさんが山狼やまいぬのやうなつらをしててました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
千束ちづかなす我が文は讀みも了らで捨てやられ、さそふ秋風に桐一葉の哀れを殘さざらんも知れず。ましてや、あでやかなる彼れがかんばせは、浮きたる色をづる世の中に、そも幾その人を惱しけん。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
さへぎるはつきしたがひてゑんいよ/\ゑんならんとする雨後春山うごしゆんざんはなかほばせけんます/\けんならんとする三五ちうつきまゆいと容姿ようしばかりなり
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
かように言い終つて結婚をなさつて御子の淡路あわじのホノサワケの島をお生みになりました。次に伊豫いよ二名ふたなの島(四國)をおみになりました。この島は一つにかおが四つあります。
おむかうの菊石あばたづらわかだんな。おほゝゝゝ。なにをそんなにおふさぎなの、大抵たいていあきらめなさいよう。いくらかんがえたつて、みつともない。だい一そのおめんぢやはじまらないんだから
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
先方さき公立こうりつなりとておな唱歌しようか本家ほんけのやうなとほをしおる、去年こぞ一昨年おととし先方さきには大人おとな末社まつしやがつきて、まつりの趣向しゆこうれよりははなかせ、喧嘩けんくわ手出てだししのなりがたき仕組しくみもりき
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)