“菊石”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あばた84.4%
きくめ6.3%
きくせき3.1%
みつちや3.1%
アバタ3.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
巫山戯ふざけるなよ、馬鹿野郎。菊石あばた眇目すがめだつた日にや、貞女だつて石塔せきたふだつて、擔ぐ氣になる手前てめえぢやあるめえ」
勿體もつたいない/\。」と、道臣も菊石あばたのある赭顏あからがほを酒にほてらしつゝ、兩手に櫻と桃とをかざした喜びの色をみなぎらした。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
うす菊石あばたのある大柄な顔をうつむかせた長庵、十とくの袖に両手を呑んで、ブラリ、ブラリ、思案投げ首というとしおらしいが、考えこんで来かかったのが
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
が、良沢は、光沢のいい総髪の頭を軽く下げただけで、その白皙な、鼻の高い、薄菊石あばたのある大きい顔をにこりともさせなかった。
蘭学事始 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
しかし彼は、帰る途中で、一人の奇異な男を知って連れもどっている。顔ばかりでなく体じゅうに菊石あばたのある銭豹子せんびょうしという鍛冶屋かじやさんだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
菊石きくめなす、むなぎなすもの、
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
菊石きくめなす、むなぎなすもの、
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
よんどころなく弁護士会長とか、市の学務委員とか、市参事会員とかにはなっていたが、恬淡な性質で、あばたがあるので菊石きくせきと号したりしたのを、小室信夫しのぶ氏が、あまりおかしいから溪石けいせきにしろと言ったというふうな人柄だった。
其の顏には小じわが多くて、ツンと高い鼻の側面に一かたまりの菊石みつちやが、つくねたやうになつてゐた。
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
目の前に拡大された親爺の頬の一部の菊石アバタを隆造は不思議なものでも見るやうに凝と瞶めながら、これから自分の行かうとする歓楽の情景を一つ/\模索して行つた。
白明 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)