“莞爾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にっこり30.5%
かんじ26.6%
につこり10.4%
にっこ7.6%
につこ4.2%
にこ4.2%
にこ/\3.4%
にこり3.4%
くわんじ2.6%
にこにこ2.1%
にこやか1.8%
にツこり0.5%
にこや0.5%
にッこり0.5%
こに/\0.3%
にこつ0.3%
にこつき0.3%
にこつく0.3%
にこよか0.3%
にっ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御新造さまと呼ばれて莞爾あいよと笑った事、それやこれや小歌の我れに対する誠が一通りでないようで、かつまたあのい小歌に
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
と、辞気甚だ謙で、贈るところは頗る大きく、かつ、子息鍋丸にまで、柴田伝来の“莞爾”の銘のある名刀を与えたりなどしている。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
兎角一押、と何處までもついてくと、なのが莞爾して、馭者にはらさず、眞白袖口、ひらりといて莞爾した。
麦搗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その第三頁目には王冠をいた白髪小僧の姿と美事な女王の衣裳を着けた美留女姫が莞爾と笑いながら並んでいる姿がいてあった。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
りではけれどくすとはを、デハしからしませう深山がくれののおひさして莞爾とすれば、アレふてははぬぞよ
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
彼は彼氏をあたかも旧主の如く莞爾やかに迎えて、その同伴者たる彼女にも野人らしい愛想を以て敬意を表した。
案内人風景 (新字新仮名) / 百瀬慎太郎黒部溯郎(著)
少し此方に来たところで、向うからかねて仲好くしてゐるこの町の照子といふ娘が、莞爾しながら歩いて来るのにぱつたり出会した。
百合子 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
父様も建てるか坊も建てたぞ、これ見て呉れ、とも勇ましく障子を明けて褒められたさが一杯に罪無く莞爾と笑ひながら、指さし示す塔の模形
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
欺かんとは不屆至極なりと叱付れば天一坊は莞爾と打笑ひ越前は逆上せしと見えたり此頃まで三百俵の知行なりしが三千石の高祿になり當時町奉行を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
お葉は白い紙に紅い花を軽く包んで渡すと、重太郎は菓子を貰った小児のように、莞爾しながら懐中に収めた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「これはこれはオースチンご老師ようこそおいでくだされました」その若い武士はこう云うと莞爾に笑って頭を下げ
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
するとしさうに莞爾して其時だけは初々しう年紀も七ツ八ツやぐばかり、処女んでいた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
今まで何だか変なだと思った人の顔が、「お早う」を言ってからは、急に何となく打解けて、莞爾かなようにって来る、即ちその人の顔に飾が附いたようになる。
教育の目的 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
お勢もさすがに莞爾して、「それでも睡いんだものを」と睡そうに分疏をいう。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
今芸術座の理事をしてゐる中村吉蔵氏は、が大阪一流の芸妓はと訊くと、急に莞爾して
叔父は、内赤に塗つた大きい提子に移した酒を、更に徳利に移しながら、莞爾いた眼眸と徳利の口をめてゐた。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
誇る時に不思議や馬の太腹我腰のあたりにの啼聲す顧みればはなく若き男葉付の竹を杖にして莞爾居たり
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
どれどれ今日は三四日ぶりで家へ帰って、叔父さん叔父さんてあいつめが莞爾顔を見よう、さあ、もう一服やったら出掛けようぜ
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
蘆垣似児草莞爾ましてらゆな 〔巻十一・二七六二〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
孫恪はれて遁げ出そうとしたが、それも怖ろしいのでわなわなと慄えていた。袁氏は莞爾と笑って孫恪の顔を見て
碧玉の環飾 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)