刑余の叔父けいよのおじ
一年三百六十五日、投網打の帰途に岩鼻の崖から川中へ転げ落ちて、したたか腰骨を痛めて三日寝た、その三日だけは、流石に、盃を手にしなかつたさうなと不審がられた程の大酒呑、酒の次には博奕が所好で、血醒い噂に其名の出ぬ事はない。何日誰が言つたともな …
作品に特徴的な語句
ごど うな 莞爾にこつ 容貌かほかたち 自由わがまま しら 頑固つむじまがり 滑稽しやれ 莞爾にこにこ 老媼ばばあ 御座ごあ どこ 壮健ぢやうぶ 彷徨うろうろ 片端かたつぱじ おやぢ 平伏へこたま 祖父おぢい 夫婦いつしよ だて 態度そぶり 沢山うんと 全体いつたい 左右かにかく 蹂躙ふみつけ 貫通ぶつとほ そつ たつた 挙動ものごし はだか こつ 顴骨ほほぼね 武家さむらひ 追駈おつか 無為ぶゐ 年長としうへ 軍帽しやつぽ まだ おまけ 密接くつつき 始終しよつちゆう 塩鮭しほびき ゆす 扮装みなり とう 普通あたりまへ さま たのしみ 愚痴ぐちツ 悪寒さむさ 此方こつち 徹夜よどほし ぴき ほん 眼眸めつき 唐突いきなり 加之のみならず 過般こねえだ 蹣跚よろよろ めえ 以前まへ 駈競かけつくら 不幸ふしあはせ 髑髏されかうべ こぼ 四歳よつつ 充満みちみち 漆黒まつくろ 例外なみはづ いつも もぐ すこし 六歳むつ 何物なに わづら ずつ 軍刀サアベル 横腹よこつぱら 帰途かへり 身顫みぶるひ また 捕縛おせえ 居睡ゐねむり 理解のみこ あはれ はしや 奈何どう 所為せゐ ごと 飄然ふらり あへ はだ ちつ 土埃ほこり 助勢すけて