“居睡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いねむ61.8%
いねむり18.4%
ゐねむり10.5%
ゐねむ9.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いくら居睡いねむりをしていても、不思議に、ぼくは二宮を乗り越したことはいっぺんもなかった。ぼくの毎日はそのようにしてつづいた。
煙突 (新字新仮名) / 山川方夫(著)
しからず、親に苦労を掛ける。……そのくせ、他愛たわいのないもので、陽気がよくて、おなかがくちいと、うとうととなって居睡いねむりをする。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
楯彦氏はそこらの明いてゐた椅子に腰を下して美しい花嫁の笑顔など幻に描いてゐるうち、四辺あたり温気うんきでついうと/\と居睡ゐねむりを始めた。
その折松風氏は卓子テーブルに頬杖をついてこくり/\居睡ゐねむりをしてゐたが、店員が入つて来たのを見ると、急にしかつべらしい顔をして相手を見た。