“温気”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うんき70.0%
おんき8.0%
ぬくもり4.0%
あたたまり4.0%
あたゝまり4.0%
ぬくみ4.0%
あたゝかなるき2.0%
あたたかみ2.0%
をんき2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
楯彦氏はそこらの明いてゐた椅子に腰を下して美しい花嫁の笑顔など幻に描いてゐるうち、四辺(あたり)の温気(うんき)でついうと/\と居睡(ゐねむり)を始めた。
ただ道也先生がこの一点の温気(おんき)なき陋室(ろうしつ)に、晏如(あんじょ)として筆硯を呵(か)するの勇気あるは、外部より見て争うべからざる事実である。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
老人は病を力(つと)めて、わがために強いて元気をつけている。親しみやすき蒲団(ふとん)は片寄せられて、穴ばかりになった。温気(ぬくもり)は昔の事である。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
水気が少しでも交ると早や早や悪くなります。水なしにお砂糖を少し入れて最初は蛍(ほたる)のようなトロ火へかけておくとその温気(あたたまり)で林檎から汁が出て鍋一杯になります。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
冬春にかぎらず雪の気物(きもの)にふれて霜(しも)のおきたるやうになる、是を里言(りげん)にシガといふ。戸障子(としやうじ)の隙(すき)よりも雪の気入りて坐敷(ざしき)にシガをなす時あり、此シガ朝噋(あさひ)の温気(あたゝまり)をうくる処のは解(とけ)ておつる。
暑(あつ)い時分(じぶん)ぢやが、理屈(りくつ)をいふと恁(か)うではあるまい、私(わし)の血(ち)が湧(わ)いたせいか、婦人(をんな)の温気(ぬくみ)か、手(て)で洗(あら)つてくれる水(みづ)が可(いゝ)工合(ぐあひ)に身(み)に染(し)みる、尤(もツと)も質(たち)の佳(い)い水(みづ)は柔(やはらか)ぢやさうな。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
地気天に上騰(のぼり)形(かたち)を為(なし)て雨○雪○霰(あられ)○霙(みぞれ)○雹(ひよう)となれども、温気(あたゝかなるき)をうくれば水となる。水は地の全体(ぜんたい)なれば元(もと)の地に皈(かへる)なり。
まだ温気(あたたかみ)を含まぬ朝風は頬に砭(はり)するばかりである。窓に顔を晒(さら)している吉里よりも、その後に立ッていた善吉は戦(ふる)え上ッて、今は耐えられなくなッた。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
(雷と夕立はをんさいのからくり也)雲は地中(ちちゆう)の温気(をんき)より生(しやう)ずる物ゆゑに其起(おこ)る形(かたち)は湯気(ゆげ)のごとし、水を沸(わかし)て湯気(ゆげ)の起(たつ)と同じ事也。