“うんき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ウンキ
語句割合
温気72.9%
温氣8.3%
雲気6.3%
蘊気4.2%
熅気2.1%
瘟気2.1%
運気2.1%
醞気2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(よした、よした、大餒おおすえに餒えている。この温気うんきだと、命仕事だ。)(あなたや……私はもう我慢が出来ない、お酒はどう。)
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この中を縱横に流れてゐるどぶの水が、温氣うんきでぶつぶつと煮え出し、その中にボーフラが行列をつくり出し、それが一つ/\羽を生やして路地から路地、部屋から部屋へ
天国の記録 (旧字旧仮名) / 下村千秋(著)
いや、靄と申したのでは、あの不思議な雲気うんきの模様が、まだ十分御会得ごえとくには参りますまい。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ムンムンとれかえる瓦斯ガス仕掛の大暖炉の蘊気うんきと一緒に、早くも彼女の濃厚な化粧と、旺盛な肌の匂いが漂い初めていた。
けむりを吐かぬ煙突 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
蒸れたような熅気うんきが吹き上げる風に連れて時々顔を撫でに来る、汗ばんだ五体から今更のように汗が流れて止まなかった。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
一日込合う暑い客車の瘟気うんきみつかれた二人が、停車場の静かな広場へ吐出されたのは、夜ももう大分遅かった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
宿業しゅくごうと言おうか——それとも運気うんき
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
イタリア・メドナ大学の有名な動物学の、この先生はなにものを待っているのだろう⁈ れきって顎髭あごひげからはポタリポタリと汗をたらし、この醞気うんきに犬のようにあえいでいる。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)