“宿業”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅくごう84.8%
しゆくごふ12.1%
しゅくごふ3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これというのもひとえに先きの世の宿業しゅくごうである。若し怨恨を結ぶ時にはそのあだというものは幾世かけて尽きるということのないものだ。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
私共親子が、惡病に取つかれたのも、前世の宿業しゆくごふとでも申しませう、野山に骨を埋めても、少しも怨むところはございません。
この身とて、今は法師にて、鳥も魚も襲はねど、昔おもへば身も世もあらぬ。あゝ罪業ざいごふのこのからだ、夜毎よごと夜毎の夢とては、同じく夜叉やしゃの業をなす。宿業しゅくごふの恐ろしさ、たゞたゞあきるゝばかりなのぢゃ。
二十六夜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)