宿業しゅくごふ)” の例文
この身とて、今は法師にて、鳥も魚も襲はねど、昔おもへば身も世もあらぬ。あゝ罪業ざいごふのこのからだ、夜毎よごと夜毎の夢とては、同じく夜叉やしゃの業をなす。宿業しゅくごふの恐ろしさ、たゞたゞあきるゝばかりなのぢゃ。
二十六夜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)