亀井勝一郎
1907.02.06 〜 1966.11.14
著者としての作品一覧
家族といふもの(新字旧仮名)
読書目安時間:約5分
青年時代に、自我にめざむるにつれて、人は次第に家族から孤立せざるをえないやうになる。自分の友情、恋愛、求道については、両親は必ずしも良き教師ではない。むしろ敵対者としてあらはれる場 …
読書目安時間:約5分
青年時代に、自我にめざむるにつれて、人は次第に家族から孤立せざるをえないやうになる。自分の友情、恋愛、求道については、両親は必ずしも良き教師ではない。むしろ敵対者としてあらはれる場 …
帰依と復活(新字旧仮名)
読書目安時間:約15分
私の大和古寺巡礼は、まづ夢殿に上宮太子を偲び奉り、ついで法隆寺、中宮寺、法輪寺、薬師寺、唐招提寺、東大寺をめぐつて、最後はいつも新薬師寺で終るのであるが、これで飛鳥白鳳天平の主なる …
読書目安時間:約15分
私の大和古寺巡礼は、まづ夢殿に上宮太子を偲び奉り、ついで法隆寺、中宮寺、法輪寺、薬師寺、唐招提寺、東大寺をめぐつて、最後はいつも新薬師寺で終るのであるが、これで飛鳥白鳳天平の主なる …
君臣相念(新字旧仮名)
読書目安時間:約18分
聖武天皇が大仏造顕を御発願あそばされ、その詔を賜つたのは天平十五年十月十五日であつた。昭和十八年十月十五日はそれからちやうど千二百年目に当るので、東大寺では盛大な記念法要が営まれた …
読書目安時間:約18分
聖武天皇が大仏造顕を御発願あそばされ、その詔を賜つたのは天平十五年十月十五日であつた。昭和十八年十月十五日はそれからちやうど千二百年目に当るので、東大寺では盛大な記念法要が営まれた …
函館八景(新字旧仮名)
読書目安時間:約11分
連絡船に乗つて函館へ近づくと、恵山につらなる丘の上に、白堊の塔のある赤い煉瓦造りの建物が霞んでみえる。トラピスト女子修道院である。やがて函館山をめぐつて湾へ入りかけると、松前の山々 …
読書目安時間:約11分
連絡船に乗つて函館へ近づくと、恵山につらなる丘の上に、白堊の塔のある赤い煉瓦造りの建物が霞んでみえる。トラピスト女子修道院である。やがて函館山をめぐつて湾へ入りかけると、松前の山々 …
馬鈴薯の花(新字新仮名)
読書目安時間:約4分
北海道の花といえば、誰でもまず鈴蘭を思い出すだろう。私の小学生中学生時代には、湯ノ川のトラピスト女子修道院の、はるか前方の丘はすべて鈴蘭畑であった。自由にそこへ行って、好きなだけ摘 …
読書目安時間:約4分
北海道の花といえば、誰でもまず鈴蘭を思い出すだろう。私の小学生中学生時代には、湯ノ川のトラピスト女子修道院の、はるか前方の丘はすべて鈴蘭畑であった。自由にそこへ行って、好きなだけ摘 …
物語の絵画化についてなど(新字旧仮名)
読書目安時間:約12分
造型は始原的には「言葉」に従ふものである。建築も彫刻も絵画も、あらはれ方はちがふが、その内部に、作者たちの言語表現の衝動をふくむといふ意味である。たとへば仏像はそれ自体として成立し …
読書目安時間:約12分
造型は始原的には「言葉」に従ふものである。建築も彫刻も絵画も、あらはれ方はちがふが、その内部に、作者たちの言語表現の衝動をふくむといふ意味である。たとへば仏像はそれ自体として成立し …
八※[#小書き片仮名ガ]岳登山記(新字新仮名)
読書目安時間:約12分
私は北海道の南端の海辺に育ったので、若いときから山国というものが大へんめずらしかった。 北海道も石狩平野から奥へすすむと山国同様だが私はその地方は殆んど知らない。朝夕に津軽海峡を眺 …
読書目安時間:約12分
私は北海道の南端の海辺に育ったので、若いときから山国というものが大へんめずらしかった。 北海道も石狩平野から奥へすすむと山国同様だが私はその地方は殆んど知らない。朝夕に津軽海峡を眺 …
大和古寺風物誌(新字新仮名)
読書目安時間:約3時間36分
推古天皇の御代、上宮太子が摂政として世を治めておられた飛鳥の頃は、私にとって最も懐しい歴史の思い出である。私ははじめ史書によってこの時代を学んだのではなかった。大和への旅、わけても …
読書目安時間:約3時間36分
推古天皇の御代、上宮太子が摂政として世を治めておられた飛鳥の頃は、私にとって最も懐しい歴史の思い出である。私ははじめ史書によってこの時代を学んだのではなかった。大和への旅、わけても …
“亀井勝一郎”について
亀井 勝一郎(かめい かついちろう、1907年〈明治40年〉2月6日 - 1966年〈昭和41年〉11月14日)は、昭和期の文芸評論家、日本芸術院会員。
当初は左翼的政治運動に参加したが転向し、仏教思想に関心を深め、文芸評論や文明批評で活躍した。「日本浪曼派」を創刊。著書に『大和古寺風物誌』(1943年)、『現代史の課題』(1957年)など。
(出典:Wikipedia)
当初は左翼的政治運動に参加したが転向し、仏教思想に関心を深め、文芸評論や文明批評で活躍した。「日本浪曼派」を創刊。著書に『大和古寺風物誌』(1943年)、『現代史の課題』(1957年)など。
(出典:Wikipedia)
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