波立一
1908 〜 1937
著者としての作品一覧
赤い腕章:――俺らの警備隊に贈る――(新字新仮名)
読書目安時間:約1分
赤い集会を護り 赤いデモを導く 若さの誇りに輝く 真赤な腕章 党旗の下から 組合旗の蔭から 俺らの演壇には 燃ゆる燃ゆる 俺らの胸は早鐘 俺らは血走る眼を注ぐ 「真赤な腕章」へ 「 …
読書目安時間:約1分
赤い集会を護り 赤いデモを導く 若さの誇りに輝く 真赤な腕章 党旗の下から 組合旗の蔭から 俺らの演壇には 燃ゆる燃ゆる 俺らの胸は早鐘 俺らは血走る眼を注ぐ 「真赤な腕章」へ 「 …
運勢(新字新仮名)
読書目安時間:約1分
腰を下して 膝かぶに のっけた掌 俺らの運勢をみろ ごつごつの節くれ奴 大根ごっそりひきぬいて 町さうんとこ運んでも 伜の 雑記帳と読本は軽いもんだ なあ女房 いくら人参が好物だっ …
読書目安時間:約1分
腰を下して 膝かぶに のっけた掌 俺らの運勢をみろ ごつごつの節くれ奴 大根ごっそりひきぬいて 町さうんとこ運んでも 伜の 雑記帳と読本は軽いもんだ なあ女房 いくら人参が好物だっ …
檻の中(新字新仮名)
読書目安時間:約1分
昨日は重い空に湿っぽい風だった。 鋲どめた「五月祭のビラ」の傍に 白い優曇華の花が咲いていたっけ 梅雨時の箒を遁れて咲いていたっけ 首うなだれてはこみあげる憤怒を 首うなだれてはこ …
読書目安時間:約1分
昨日は重い空に湿っぽい風だった。 鋲どめた「五月祭のビラ」の傍に 白い優曇華の花が咲いていたっけ 梅雨時の箒を遁れて咲いていたっけ 首うなだれてはこみあげる憤怒を 首うなだれてはこ …
結党の焔(新字新仮名)
読書目安時間:約1分
誰が資格審査を反動政府に頼むだか? 結党は労働者農民の決心だ! 四月十日に胸の党員章を外したけれど 労働者と農民を解散出来るか! 「合法」とは奴らのものだ 被圧迫民衆の生計は「非合 …
読書目安時間:約1分
誰が資格審査を反動政府に頼むだか? 結党は労働者農民の決心だ! 四月十日に胸の党員章を外したけれど 労働者と農民を解散出来るか! 「合法」とは奴らのものだ 被圧迫民衆の生計は「非合 …
五月一日(新字新仮名)
読書目安時間:約1分
ええ、癪だな、畜生! 間抜けた汽笛なんか気にすることあねい。 じゃあ——行くぜ、阿母! サーベルの四五本もへし折ってくるんだよ。 一八八六年より一九二八年まで 血ぬられた五月一日の …
読書目安時間:約1分
ええ、癪だな、畜生! 間抜けた汽笛なんか気にすることあねい。 じゃあ——行くぜ、阿母! サーベルの四五本もへし折ってくるんだよ。 一八八六年より一九二八年まで 血ぬられた五月一日の …
動員令(新字新仮名)
読書目安時間:約3分
耳の奥底に唐人笛飴屋の幼い想出 連隊の奴隷達は夢の中で枕を外した 激しい夜風とあれ狂う喇叭の号音 ——非常呼集だ 丘の黒い建物は真夜中に眼ざめた 丘の兵隊屋敷は点々と燈火を燦めてゆ …
読書目安時間:約3分
耳の奥底に唐人笛飴屋の幼い想出 連隊の奴隷達は夢の中で枕を外した 激しい夜風とあれ狂う喇叭の号音 ——非常呼集だ 丘の黒い建物は真夜中に眼ざめた 丘の兵隊屋敷は点々と燈火を燦めてゆ …
夜明の集会(新字新仮名)
読書目安時間:約2分
幽かなエンジンの響 ——炭山の深夜 午前三時 朝退けの号笛 未だ夜は明けぬ 寝たげな共同風呂場 とぎれとぎれの騒めき おい見たか ——採炭部の掲示板 浴槽の中は黙り勝ちだ 午前四時 …
読書目安時間:約2分
幽かなエンジンの響 ——炭山の深夜 午前三時 朝退けの号笛 未だ夜は明けぬ 寝たげな共同風呂場 とぎれとぎれの騒めき おい見たか ——採炭部の掲示板 浴槽の中は黙り勝ちだ 午前四時 …
“波立一”と年代が近い著者
今月で没後X十年
今年で生誕X百年
今年で没後X百年
ジェーン・テーラー(没後200年)
山村暮鳥(没後100年)
黒田清輝(没後100年)
アナトール・フランス(没後100年)
原勝郎(没後100年)
フランシス・ホジソン・エリザ・バーネット(没後100年)
郡虎彦(没後100年)
フランツ・カフカ(没後100年)