村山俊太郎
1905.07.15 〜 1948.12.09
著者としての作品一覧
石をしょわずに:――わかい女教師の自殺(新字新仮名)
読書目安時間:約8分
昭和二十二年七月二十日の朝、T村小学校のわかい女教師が、通勤の途中にある淵に投身自殺をした。すがすがしい朝を、大きな石を身につけて、すきとおる山谷の淵の底に身を沈めた。十八年四月、 …
読書目安時間:約8分
昭和二十二年七月二十日の朝、T村小学校のわかい女教師が、通勤の途中にある淵に投身自殺をした。すがすがしい朝を、大きな石を身につけて、すきとおる山谷の淵の底に身を沈めた。十八年四月、 …
『教室の記録』の編集を終えて(新字新仮名)
読書目安時間:約3分
この本は、国分君と、同君の片腕となり励まし合い批判し合って来た協同者である相沢さんが、ともに子どもを観察し、子どもとともに生きようとした教壇生活の記録である。 両君は、理解ふかい校 …
読書目安時間:約3分
この本は、国分君と、同君の片腕となり励まし合い批判し合って来た協同者である相沢さんが、ともに子どもを観察し、子どもとともに生きようとした教壇生活の記録である。 両君は、理解ふかい校 …
国分一太郎君の仕事(新字新仮名)
読書目安時間:約3分
国分一太郎君が、私と親しくなったのは、昭和二年、同君が師範の三年で、私が師範の専攻科時代に始まる。その頃二人は、同じ汽車のなかで短歌を語ったり、万葉を語ったりしていた。それから十年 …
読書目安時間:約3分
国分一太郎君が、私と親しくなったのは、昭和二年、同君が師範の三年で、私が師範の専攻科時代に始まる。その頃二人は、同じ汽車のなかで短歌を語ったり、万葉を語ったりしていた。それから十年 …
子どもの世界(新字新仮名)
読書目安時間:約7分
ゆるやかな傾斜が、午後になると西南の陽をいっぱいに受けていた。一本の太い楢の枝が屋根代用となり、その下に密生している若い楢の梢が適当な防空天幕となっている。このなかの熊笹をかりとっ …
読書目安時間:約7分
ゆるやかな傾斜が、午後になると西南の陽をいっぱいに受けていた。一本の太い楢の枝が屋根代用となり、その下に密生している若い楢の梢が適当な防空天幕となっている。このなかの熊笹をかりとっ …
平泉紀行:──専攻科第一類歴史部──(新字新仮名)
読書目安時間:約10分
郷土としてのわが東北、その文化の淵源地である平泉の研究旅行、これは私たちのもっとも意義深い憧れの旅であるのだ。 黄金花咲く陸奥の文化は有耶無耶の関を越えてわが出羽に来たのである。わ …
読書目安時間:約10分
郷土としてのわが東北、その文化の淵源地である平泉の研究旅行、これは私たちのもっとも意義深い憧れの旅であるのだ。 黄金花咲く陸奥の文化は有耶無耶の関を越えてわが出羽に来たのである。わ …