新村出
1876.10.04 〜 1967.08.17
著者としての作品一覧
鴨川を愛して(新字新仮名)
読書目安時間:約11分
上賀茂のダムのあたりの河鹿のね老いには今やきこえすなりぬ 私が京都にきたのは、欧州留学から帰った直後の明治四十二年五月でした。いまから、もう五十三年も前のことです。 さっそく、京都 …
読書目安時間:約11分
上賀茂のダムのあたりの河鹿のね老いには今やきこえすなりぬ 私が京都にきたのは、欧州留学から帰った直後の明治四十二年五月でした。いまから、もう五十三年も前のことです。 さっそく、京都 …
キセルの語源(旧字旧仮名)
読書目安時間:約7分
キセルがカンボヂヤ語だと云ふことを知つたのはつひ近頃のことであつた。 私は今年新年號の本誌に「煙管」と題してその語源考をあげて某氏から傳聞した小亞細亞の一都邑エスキシエルから出たと …
読書目安時間:約7分
キセルがカンボヂヤ語だと云ふことを知つたのはつひ近頃のことであつた。 私は今年新年號の本誌に「煙管」と題してその語源考をあげて某氏から傳聞した小亞細亞の一都邑エスキシエルから出たと …
『言苑』跋(新字新仮名)
読書目安時間:約2分
『辞苑』出でて茲に三星霜、幸に大方人士の歓迎と支援とを得て、版を重ぬること実に百八十有二、編者の洵に欣幸とする所である。 編者はこの望外の厚意に励まされて、更に簡易・軽便にして効果 …
読書目安時間:約2分
『辞苑』出でて茲に三星霜、幸に大方人士の歓迎と支援とを得て、版を重ぬること実に百八十有二、編者の洵に欣幸とする所である。 編者はこの望外の厚意に励まされて、更に簡易・軽便にして効果 …
『言林』改訂版の序(新字新仮名)
読書目安時間:約2分
旧版の『言林』は、昭和二十四年(一九四九年)の早春に出たのであったが、幸にして一般文化界、殊に教育界や読書界に普及し歓迎されて、編著および発行に従事協力しあったわれわれが均しく喜ん …
読書目安時間:約2分
旧版の『言林』は、昭和二十四年(一九四九年)の早春に出たのであったが、幸にして一般文化界、殊に教育界や読書界に普及し歓迎されて、編著および発行に従事協力しあったわれわれが均しく喜ん …
『言林』新版序(新字新仮名)
読書目安時間:約3分
われわれの文化生活のうち、日常ないし教育および教養、いろいろの場合において、専門辞書は別として、普通辞書が欠くべからざることは、今更特筆するにも及ばないが、編者の如き、永年国語の学 …
読書目安時間:約3分
われわれの文化生活のうち、日常ないし教育および教養、いろいろの場合において、専門辞書は別として、普通辞書が欠くべからざることは、今更特筆するにも及ばないが、編者の如き、永年国語の学 …
『言林』跋(新字新仮名)
読書目安時間:約2分
ここにわが親愛なる『言林』の完成に当って一言を述べて記念としたいと思う。 平和後、思想・制度等万般事象の百八十度の転換、教育・文化さては文章表現法の激変等の結果、旧来の国語辞典が現 …
読書目安時間:約2分
ここにわが親愛なる『言林』の完成に当って一言を述べて記念としたいと思う。 平和後、思想・制度等万般事象の百八十度の転換、教育・文化さては文章表現法の激変等の結果、旧来の国語辞典が現 …
『広辞苑』後記(新字新仮名)
読書目安時間:約7分
昭和十年の初頭以来、粒々の辛苦を積んで完成を急ぎつつあった『改訂辞苑』の原稿も組版も、二十年四月二十九日の戦火に跡形もなく焼け失せ、茫然たる編者の手許にはただ一束の校正刷のみが残さ …
読書目安時間:約7分
昭和十年の初頭以来、粒々の辛苦を積んで完成を急ぎつつあった『改訂辞苑』の原稿も組版も、二十年四月二十九日の戦火に跡形もなく焼け失せ、茫然たる編者の手許にはただ一束の校正刷のみが残さ …
『広辞苑』自序(新字新仮名)
読書目安時間:約7分
いまさら辞典懐古の自叙でもないが、明治時代の下半期に、国語学言語学を修めた私は、現在もひきつづいて恩沢を被りつつある先進諸家の大辞書を利用し受益したことを忘れぬし、大学に進入したこ …
読書目安時間:約7分
いまさら辞典懐古の自叙でもないが、明治時代の下半期に、国語学言語学を修めた私は、現在もひきつづいて恩沢を被りつつある先進諸家の大辞書を利用し受益したことを忘れぬし、大学に進入したこ …
『辞苑』跋(新字旧仮名)
読書目安時間:約3分
『辞苑』のここに完成を告ぐるに当つて一言述べたいと思ふ。 顧みれば、近時、国運の急激なる進展に伴なつて幾多の新造語は誕生し、国語化せる外来語の激増亦とどまる所を知らず、又、吾人の煩 …
読書目安時間:約3分
『辞苑』のここに完成を告ぐるに当つて一言述べたいと思ふ。 顧みれば、近時、国運の急激なる進展に伴なつて幾多の新造語は誕生し、国語化せる外来語の激増亦とどまる所を知らず、又、吾人の煩 …
『小言林』あとがき(新字新仮名)
読書目安時間:約2分
編者はさきに『言林』を編集したが、全国書房社長田中秀吉氏は、更に適切な学習用国語辞典の乏しいことを遺憾として、これが編集を懇請された。編者もまたその趣旨には大賛成であり、且つこの大 …
読書目安時間:約2分
編者はさきに『言林』を編集したが、全国書房社長田中秀吉氏は、更に適切な学習用国語辞典の乏しいことを遺憾として、これが編集を懇請された。編者もまたその趣旨には大賛成であり、且つこの大 …
『新辞泉』序文(新字新仮名)
読書目安時間:約2分
この辞典の編集方針など、必要な事は一切このあとの凡例(はんれい)にのべますから略しますが、要するに、今度はわたくしがこれ以前に出した中辞典のうち一つ二つとは違って、国語辞典の本体を …
読書目安時間:約2分
この辞典の編集方針など、必要な事は一切このあとの凡例(はんれい)にのべますから略しますが、要するに、今度はわたくしがこれ以前に出した中辞典のうち一つ二つとは違って、国語辞典の本体を …
南嶋を思いて:――伊波文学士の『古琉球』に及ぶ――(新字新仮名)
読書目安時間:約14分
文学博士新村出 今春琉球に関する一、二の古本を読んでから南島を思う情が切になり来った矢先に、伊波君の『古琉球』と題する南国の色彩豊かな著述がしかもその国の人の手に由って贈られたのは …
読書目安時間:約14分
文学博士新村出 今春琉球に関する一、二の古本を読んでから南島を思う情が切になり来った矢先に、伊波君の『古琉球』と題する南国の色彩豊かな著述がしかもその国の人の手に由って贈られたのは …
蕗の薹(新字旧仮名)
読書目安時間:約2分
十数年このかた冬から春へかけて蕗の薹を嗜食するやうになつたが、もとは確か咳嗽の薬だとか云つて亡き母がどこからか貰つて来たのを、塩からく烹させて食べたのから始まつたと思つてゐる。 少 …
読書目安時間:約2分
十数年このかた冬から春へかけて蕗の薹を嗜食するやうになつたが、もとは確か咳嗽の薬だとか云つて亡き母がどこからか貰つて来たのを、塩からく烹させて食べたのから始まつたと思つてゐる。 少 …
連翹の花(新字旧仮名)
読書目安時間:約4分
私のすきな春の花に連翹の花がある。白井さんの『植物渡来考』には、支那からの渡来としてあり、『延喜式』にあちこち諸国から産出したのを朝廷に貢献したことが記るされてゐるのは、薬園に培養 …
読書目安時間:約4分
私のすきな春の花に連翹の花がある。白井さんの『植物渡来考』には、支那からの渡来としてあり、『延喜式』にあちこち諸国から産出したのを朝廷に貢献したことが記るされてゐるのは、薬園に培養 …
“新村出”について
新村 出(しんむら いずる、1876年(明治9年)10月4日 - 1967年(昭和42年)8月17日)は、日本の言語学者・文献学者。京都大学教授・名誉教授で、ソシュールの言語学の受容やキリシタン語の資料研究などを行った日本人の草分けである。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)
“新村出”と年代が近い著者
今月で生誕X十年
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平山千代子(生誕100年)
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