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『蕗の薹』
ふりがな文庫
『
蕗の薹
(
ふきのとう
)
』
十数年このかた冬から春へかけて蕗の薹を嗜食するやうになつたが、もとは確か咳嗽の薬だとか云つて亡き母がどこからか貰つて来たのを、塩からく烹させて食べたのから始まつたと思つてゐる。 少年のとき、朝のおつけに、あれを刻み込んで父がさもうまさうに味 …
著者
新村出
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「月明」1939(昭和14)年4月号
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約4分(300文字/分)