鴨川を愛してかもがわをあいして
上賀茂のダムのあたりの河鹿のね老いには今やきこえすなりぬ 私が京都にきたのは、欧州留学から帰った直後の明治四十二年五月でした。いまから、もう五十三年も前のことです。 さっそく、京都大学教授として教壇に立つはずでしたが、当時は、いまと違って、 …