鈴木行三（すずきこうぞう）

〜 1962.02.03

“鈴木行三”に特徴的な語句

余（あんま） 前（めえ） 好（い） 此処（こゝ） 私（わっち） 何（ど） 此方（こっち） 夜（よ） 誰（たれ） 出（いで） 最（も） 殺害（せつがい） 汝（てめえ） 他（ひと） 此者（これ） 私（わし） 私（わたくし） 其処（そこ） 居（お） 直（すぐ） 此方（こちら） 己（おれ） 外（ほか） 何（な） 入（い） 只（たっ） 後（あと） 何（なん） 宜（よ） 家（うち） 斯（こ） 何処（どこ） 好（よ） 先刻（さっき） 往（ゆ） 違（ちげ） 少（ちい） 上（あが） 彼奴（あいつ） 拵（こしら） 彼（あ） 父（とっ） 能（よ） 頻（しき） 潰（つぶ） 居（い） 恟（びっく） 宜（い） 中（うち） 妹（いもと）

校訂者としての作品一覧

粟田口霑笛竹（澤紫ゆかりの咲分）：01 序（新字新仮名）
読書目安時間：約1分
今を去る三十年の昔、三題噺という事一時の流行物となりしかば、当時圓朝子が或る宴席に於て、國綱の刀、一節切、船人という三題を、例の当意即妙にて一座の喝采を博したるが本話の元素たり。其 …

粟田口霑笛竹（澤紫ゆかりの咲分）：02 粟田口霑笛竹（澤紫ゆかりの咲分）（新字新仮名）
読書目安時間：約6時間30分
さて今日から寛保年間にございました金森家の仇討のお話で、ちとお話にしては堅くるしゅうございますから、近い頃ありましたお話の人情をとりあわせ、世話と時代を一つにして永らくお聞きに入れ …

梅若七兵衛（新字新仮名）
読書目安時間：約10分
引続きまして、梅若七兵衞と申す古いお話を一席申上げます。えゝ此の梅若七兵衞という人は、能役者の内狂言師でございまして、芝新銭座に居りました。能の方は稽古のむずかしいもので、尤も狂言 …

怪談牡丹灯籠：01 序（新字新仮名）
読書目安時間：約2分
およそありの儘に思う情を言顕わし得る者は知らず／＼いと巧妙なる文をものして自然に美辞の法に称うと士班釵の翁はいいけり真なるかな此の言葉や此のごろ詼談師三遊亭の叟が口演せる牡丹灯籠と …

怪談牡丹灯籠：02 序（新字新仮名）
読書目安時間：約1分
孔子は恠力乱神を語らずといい給えども左伝には多く怪異の事を載せたり又中庸に国家将に興らんとすれば禎祥有り国家将に亡びんとすれば妖孽ありと云うを見れば世の中には不可思議無量の事なしと …

怪談牡丹灯籠：03 序詞（新字新仮名）
読書目安時間：約2分
文字能く人の言語を写すと雖も、只其の意義を失わずして之を文字に留むるのみ。其の活溌なる説話の片言隻語を洩さず之を収録して文字に留むること能わざるは、我国に言語直写の速記法なきが為め …

怪談牡丹灯籠：04 怪談牡丹灯籠（新字新仮名）
読書目安時間：約4時間6分
寛宝三年の四月十一日、まだ東京を江戸と申しました頃、湯島天神の社にて聖徳太子の御祭礼を致しまして、その時大層参詣の人が出て群集雑沓を極めました。こゝに本郷三丁目に藤村屋新兵衞という …

敵討札所の霊験（新字新仮名）
読書目安時間：約4時間9分
一席申し上げます、是は寛政十一年に、深川元町猿子橋際で、巡礼が仇を討ちましたお話で、年十八になります繊弱い巡礼の娘が、立派な侍を打留めまする。その助太刀は左官の才取でございますが、 …

菊模様皿山奇談（新字新仮名）
読書目安時間：約6時間16分
序 大奸は忠に似て大智は愚なるが如しと宜なり。此書は三遊亭圓朝子が演述に係る人情話を筆記せるものとは雖も、其の原を美作国久米郡南条村に有名なる皿山の故事に起して、松蔭大藏が忠に似た …

塩原多助一代記（新字新仮名）
読書目安時間：約4時間32分
序詞 炭売のおのが妻こそ黒からめと。吟ぜし秀句ならなくに。黒き小袖に鉢巻や。其の助六がせりふに云う。遠くは八王寺の炭焼。売炭の歯欠爺。近くは山谷の梅干婆に至る迄。いぬる天保の頃まで …

真景累ヶ淵（新字新仮名）
読書目安時間：約6時間60分
今日より怪談のお話を申上げまするが、怪談ばなしと申すは近来大きに廃りまして、余り寄席で致す者もございません、と申すものは、幽霊と云うものは無い、全く神経病だと云うことになりましたか …

政談月の鏡（新字新仮名）
読書目安時間：約1時間47分
政談月の鏡と申す外題を置きまして申し上るお話は、宝暦年間の町奉行で依田豐前守様の御勤役中に長く掛りました裁判でありますが、其の頃は町人と武家と公事に成りますと町奉行は余程六ヶしい事 …

西洋人情話　英国孝子ジョージスミス之伝（新字新仮名）
読書目安時間：約2時間29分
御免を蒙（こうむ）りまして申上げますお話は、西洋人情噺（にんじょうばなし）と表題を致しまして、英国（えいこく）の孝子（こうし）ジョージ、スミスの伝、これを引続いて申上げます。外国（ …

業平文治漂流奇談（新字新仮名）
読書目安時間：約5時間13分
序 むかしおとこありけるという好男子に由縁（ゆかり）ありはらの業平文治（なりひらぶんじ）がお話はいざ言問わんまでもなく鄙（ひな）にも知られ都鳥の其の名に高く隅田川（すみだがわ）月雪 …

根岸お行の松　因果塚の由来（新字新仮名）
読書目安時間：約2時間35分
昔はお武家が大小を帯（さ）してお歩きなすったものですが、廃刀以来幾星霜を経たる今日に至って、お虫干の時か何かに、刀箪笥から長い刀（やつ）を取出（とりいだ）して、これを兵児帯（へこお …

後の業平文治（新字新仮名）
読書目安時間：約3時間37分
えゝ此の度（たび）は誉（ほま）れ高き時事新報社より、何か新作物を口演致すようとの御註文でございますから、嘗（かつ）て師匠の圓朝（えんちょう）が喝采（かっさい）を博しました業平文治（ …

文七元結（新字新仮名）
読書目安時間：約30分
さてお短いもので、文七元結の由来という、ちとお古い処のお話を申上げますが、只今と徳川家時分とは余程様子の違いました事で、昔は遊び人というものがございましたが、只遊んで暮して居ります …

名人長二（新字新仮名）
読書目安時間：約2時間12分
序 三遊亭圓朝子、曾て名人競と題し画工某及女優某の伝を作り、自ら之を演じて大に世の喝采を博したり。而して爾来病を得て閑地に静養し、亦自ら話術を演ずること能わず。然れども子が斯道に心 …

闇夜の梅（新字新仮名）
読書目安時間：約44分
エヽ講談の方の読物は、多く記録、其の他古書等、多少拠のあるものでござりますが、浄瑠璃や落語人情噺に至っては、作物が多いようでござります。段々種を探って見ると詰らぬもので、彼の浄瑠璃 …