“妹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いもうと37.3%
いもと33.0%
いも24.1%
イモ2.4%
まい0.9%
いもご0.5%
いろも0.5%
これ0.5%
0.5%
オナリ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はなが、東京とうきょう奉公ほうこうにくるときに、ねえさんはなにをいもうとってやろうかとかんがえました。二人ふたりとおはなれてしまわなければなりません。
赤いえり巻き (新字新仮名) / 小川未明(著)
ところが日清にっしん戦争、連戦連勝、軍隊万歳、軍人でなければ夜も日も明けぬお目出度めでたいこととなって、そして自分の母といもととが堕落した。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
かれ高木の入日賣の御子、額田ぬかだ大中おほなか日子ひこの命、次に大山守おほやまもりの命、次に伊奢いざの眞若の命、次にいも大原の郎女いらつめ、次に高目たかもくの郎女五柱。
石龍比古イワタツヒコ命、イモ石龍比売イワタツヒメ命と二神、川の水を相競い、妋神セカミは北方越部村に流さんと欲し、妹神は南方泉村に流さんと欲す。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
「予にして加藤の二まいのいづれを取らんやといへば、むしろしげ子を。温順にしてじょうに富めるしげ子を」をさなき教へ子を恋人にする小学教師のことなど思ひ出して微笑ほほえみ申し候。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
そのいもごは五年以前、飯田町にやしきを構えている同じ旗下で何某隼人(この家は今も残っているから、姓だけは憚る)という人のもとへ縁付き、児まで儲けて睦じく暮らしていたが
お住の霊 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ここに沙本毘古さほびこの王、謀りて曰はく、「みましまことにあれを愛しと思ほさば、吾と汝と天の下治らさむとす」といひて、すなはち八鹽折やしほり紐小刀ひもがたなを作りて、そのいろもに授けて曰はく
「どんなお子さまでしょうと毎日お噂をしていたんでございますよ。それにどうしましょう、こんなにお可愛くて——これが今日こそ行って見ましょうときかないんでございますよ。」
童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
いづくより 来ませし仏か 敷島の 大和の国に いほりして 千年ちとせへにける けふ日まで 微笑ゑみたまふなり 床しくも 立ちたまふなり ほのぼのと 見とれてあれば 長き日に 思ひ積みこし うれひさり 安けくなりぬ 草枕くさまくら 旅のおもひぞ ふるさとの わぎに告げむ 青によし 奈良の都ゆ 玉づさの 文しおくらむ 朝戸出の 旅の門出に 送りこし わがみどりも 花咲ける 乙女とならば 友禅の 振袖ふりそで着せて 率ゐ行かむぞ このみ仏に
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
沖縄に於ては、オナリをがみ・巫女ノロをがみ・オヤをがみ・オメケリをがみ等の形を残して居る。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)