お住の霊おすみのれい
これは小生の父が、眼前に見届けたとは申し兼るが、直接にその本人から聞取った一種の怪談で今はむかし文久の頃の事。その思召で御覧を願う。その頃、麹町霞ヶ関に江原桂助という旗下(これは漢学に達して、後には御目附に出身した人)が住んでいた。その妹は …
作品に特徴的な語句
湿ぬれ いい わし 顔色いろ とけ いもご 三歳みつ わたくし まる いず 眼前まのあたり 何物なに 当年ことし すみ 以前まえ 悲惨いじら 返答こたえ おそ 怖々おずおず 思召おぼしめし 悄然しょんぼり 懇切ねんごろ よんどころ おび 枕辺まくらもと 湿 燈火あかり 疑惑うたがい こと 行燈あんどう 小生わたくし かつ 口惜くやし 宮守やもり 四歳よつ いい しま ほとり 侍女こしもと 何日いつ あく ところ もと すか 主人あるじ やしき したが ふる 不在るす 一図いちず 年齢とし あたか 悚然ぞっ 小児こども 情由わけ 成仏じょうぶつ 持余もてあま 掻堀かいぼり 実家さと かね 斯世このよ 昨夜ゆうべ 最初はじめ 椽端えんばた こと 気色けしき 得脱とくだつ 冷笑あざわら 潜然さめざめ