“成仏”のいろいろな読み方と例文
旧字:成佛
読み方割合
じょうぶつ93.8%
じやうぶつ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兎も角もそのお住の得脱とくだつ成仏じょうぶつするように、仏事供養を営むが可かろうという事に一決して、一同その墓所へ参詣し、懇切ねんごろに回向した。
お住の霊 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
この世で貧苦にいためつけられ、一生うだつのあがらない人たちは、せめて安楽往生、来世での成仏じょうぶつということに頼りたくなる。
我等の内にある一切いつさいのものはいやが上にも伸ばさねばならぬ。それが我等に与へられた、唯一ゆゐいち成仏じやうぶつの道である。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
みづうつつきうばはんとする山猿やまざるよ、無芸むげい無能むのうしよくもたれ総身そうみ智恵ちゑまはりかぬるをとこよ、よつうをもとくさうつへびをどろ狼狽うろたへものよ、白粉おしろいせて成仏じやうぶつせんことねが艶治郎ゑんぢらう
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)