“草”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くさ73.9%
ぐさ11.5%
そう9.4%
さう3.9%
かや0.3%
した0.3%
は0.3%
クサ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日(ひ)の光(ひかり)は、ほのかに足(あし)もとをあたためて、草(くさ)のうちには、まだ生(い)き残(のこ)った虫(むし)が、細(ほそ)い声(こえ)で、しかし、朗(ほが)らかに歌(うた)をうたっていました。
丘の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ロレ いや、其(その)語(ことば)の鋭鋒(きっさき)を防(ふせ)ぐ甲胄(よろひ)を與(おま)さう。逆境(ぎゃくきゃう)の甘(あま)い乳(ちゝ)ぢゃと謂(い)ふ哲學(てつがく)こそは人(ひと)の心(こゝろ)の慰(なぐさ)め草(ぐさ)ぢゃ、よしや追放(つゐはう)の身(み)とならうと。
而(しか)るに形躯(けいく)を変幻(へんげん)し、草(そう)に依附(いふ)し、天(てん)陰(くも)り雨湿(うるお)うの夜(よ)、月落ち参(しん)横たわるの晨(あした)、梁(うつばり)に嘯(うそぶ)いて声あり。其の室(しつ)を窺(うかが)えども睹(み)ることなし。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
百合と薔薇(ばら)とを取りかへて部屋(へや)の暗(くら)さを忘(わす)れてゐると、次ぎにはおいらん草(さう)が白と桃色(もゝいろ)の雲(くも)のやうに、庭の全面(ぜんめん)に咲(さ)き乱(みだ)れた。
美しい家 (新字旧仮名) / 横光利一(著)
吾背子(わがせこ)は仮廬(かりほ)作(つく)らす草(かや)なくば小松(こまつ)が下(した)の草(かや)を苅(か)らさね 〔巻一・一一〕 中皇命
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
そこで先生(せんせい)の草(した)がきを見(み)ると「ヰルナラタヅネル」一字(いちじ)のことだ。私(わたし)は考(かう)一考(いつかう)して而(しか)して辭句(じく)を改(あらた)めた。「ヰルナラサガス」此(こ)れなら、局待(きよくまち)の二字分(にじぶん)がきちんと入(はひ)る、うまいでせう。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
が、それでも互(たがい)の声(こえ)は、ひそやかに触(ふ)れ合(あ)う草(くさ)の草(は)ずれよりも低(ひく)かった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
まんねんぐさ 玉柏 五遂 千年柏 万年松 俗云万年草(クサ) 按ズルニ衡嶽志ニ謂ユル万年松ノ説亦粗ボ右ト同ジ紀州吉野高野ノ深谷石上多ク之レアリ長サ二寸許枝無クシテ梢ニ葉アリテ松ノ苗ニ似タリ好事(コウズ)ノ者之レヲ採テ鏡ノ奩(ス)[牧野いう
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)