“海草”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいそう50.0%
うみくさ18.2%
みるめ13.6%
かいさう9.1%
うみぐさ4.5%
みる4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さっき目のまえには、海草かいそうがうちよせられて、山のようになっていましたが、いまは、そこには大きな門が、ひらかれているのです。
娘は、赤い絵具で、白い蝋燭に、魚や、貝や、また海草うみくさのようなものを産れつき誰にも習ったのでないが上手に描きました。お爺さんは、それを見るとびっくりいたしました。
赤い蝋燭と人魚 (新字新仮名) / 小川未明(著)
すそ海草みるめのいかゞはしき乞食こじきさへかどにはたず行過ゆきすぎるぞかし、容貌きりようよき女太夫をんなだゆうかさにかくれぬゆかしのほうせながら、喉自慢のどじまん腕自慢うでじまん
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
何處いづく押流おしながされたかかげかたちもなく、秘密造船所ひみつざうせんじよ一時いちじまつた海水かいすいひたされたとえて、水面すいめんから餘程よほどたか屏風岩べうぶいわ尖頭せんとうにも、みにく海草かいさうのこされて、その海草かいさうからしたゝつる水玉みづたま
海草みるの黒髮が蝋色らふいろの頬に亂れて、水を少しも呑んでゐない水死人の顏は、妙に引緊つて見えるのも、左の耳の下からふくよかな頬へかけて、石で打つたらしい大きい傷の痛々しさを引立てて