“みる”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
海松52.0%
24.0%
海藻8.0%
水松4.0%
海松布4.0%
海草4.0%
4.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僧都 綾、錦、牡丹、芍薬、もつれも散りもいたしませぬを、老人の申条もうしじょう、はや、また海松みるのように乱れました。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
はたゞ水底みなそこ海松みるごとくうねをち、こずゑくぼんで、なみのやうに吹亂ふきみだれる。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
花袋かたい先生が近頃『女子文壇』で「女というものは男子からみると到底疑問である」と言われたのは御説おせつとおりであろうと存じますが
産屋物語 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
窠宿の方へ走りゆけば、狐はかくとみるよりも、周章狼狽あわてふためき逃げ行くを、なほのがさじと追駆おっかけて、表門をいでんとする時
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
振り乱した髪が、美しい顔から首筋へ海藻みるのごとく絡んで、真珠色の凝脂ぎょうしが、ヒクヒクと荒縄の下にうごめく様は、言いようもない、恐ろしい魅惑でした。
海藻みるのやうにしづくする黒髮、眞珠のやうに輝やく肌、そして、濡れた緋縮緬の腰卷が、娘の美しい曲線を包んで、若さと、艶かしさを發散するおもむきは、まことに比類もありません。
昔は今日よりもよほどミルの用途がひろかったとみえて、越後名寄巻十四水松みるの条に「ム時ハムクムクスルナリ生ニテモ塩ニ漬ケテモ清水ニ数返洗フベシ其脆ク淡味香佳ナリ酢未醤スミショウ或ハ湯煮ニスレバ却テ硬シテ不可食六七月ノ頃採ルモノ佳ナリ」とある。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
ああ、芥のにおいでもすることか、海松布みるの香でもすることか、船へからんで散ったのは、自分と同一おなじ鬢水びんみずの……
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
海草みるの黒髮が蝋色らふいろの頬に亂れて、水を少しも呑んでゐない水死人の顏は、妙に引緊つて見えるのも、左の耳の下からふくよかな頬へかけて、石で打つたらしい大きい傷の痛々しさを引立てて、身體に卷きつけた荒繩の暗示する、犯罪の恐ろしさを思はせます。
「好古日録永仁古文孝経の条に棭斎云。寛政二年京師書肆竹苞楼ちくはうろうにてみる。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)