“みる”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
海松45.9%
見21.6%
海藻8.1%
観8.1%
視5.4%
水松2.7%
海松布2.7%
海草2.7%
看2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この時(とき)も、戸外(おもて)はまだ散々(さん/″\)であつた。木(き)はたゞ水底(みなそこ)の海松(みる)の如(ごと)くうねを打(う)ち、梢(こずゑ)が窪(くぼ)んで、波(なみ)のやうに吹亂(ふきみだ)れる。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
花袋(かたい)先生が近頃『女子文壇』で「女というものは男子から見(みる)と到底疑問である」と言われたのは御説(おせつ)の通(とおり)であろうと存じますが
産屋物語 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
海藻(みる)をかき乱したような黒髪の、水肌を慕うように揺(うご)めく中に、白い顔が恐怖と苦悩に歪(ゆが)んで、二つの眼ばかりが、星のごとく輝きます。
(森云。をみ二字衍文。)或は路中行装を観(みる)もの有、洛東にて騎馬音楽有之、此所へ来りみるもの有。御蔭森御旅所にて、音楽神供を観するもの有。江戸人と違心を用候事感心いたし候。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
我その魚沼郡の塩沢(しほさは)に生(うま)れ、毎年十月の頃(ころ)より翌年(よくとし)の三四月のころまで雪を視(みる)事已(すで)に六十余年、近日(このごろ)此雪譜(せつふ)を作るも雪に籠居(こもりをる)のすさみなり。
越後名寄巻十四水松(みる)の条に「咬(カ)ム時ハムクムクスルナリ生ニテモ塩ニ漬ケテモ清水ニ数返洗フベシ其脆ク淡味香佳ナリ酢未醤(スミショウ)或ハ湯煮ニスレバ却テ硬シテ不可食六七月ノ頃採ルモノ佳ナリ」
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
ああ、芥の臭(におい)でもすることか、海松布(みる)の香でもすることか、船へ搦(から)んで散ったのは、自分と同一(おなじ)鬢水(びんみず)の……
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
海草(みる)の黒髮が蝋色(らふいろ)の頬に亂れて、水を少しも呑んでゐない水死人の顏は、妙に引緊つて見えるのも、左の耳の下からふくよかな頬へかけて、石で打つたらしい大きい傷の痛々しさを引立てて
九二熱(あつ)き心少しさめたらんには、夢わすれたるやうなるべしと、やすげにいふぞたのみなる。看(みる)々露ばかりのしるしもなく、七日にして空(むな)しくなりぬ。