“かいそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
潰走37.7%
海藻23.2%
海草14.5%
回想4.3%
回漕4.3%
廻漕4.3%
会桑2.9%
壊走1.4%
廻送1.4%
怪僧1.4%
(他:3)4.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
てき散々さんざんのめにあわして潰走かいそうさしたが、こちらにもおおくの死傷者ししょうしゃしました。
とびよ鳴け (新字新仮名) / 小川未明(著)
もとより異議を立てる者もあったが、多くの専門家の意見によれば、退却はそこでは潰走かいそうに終わるのほかはなかったであろう。
おみちはすぐ台所だいどころの方へ立って行って手早くもち海藻かいそうとささげをぜんをこしらえて来て、
十六日 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
兄さんはいそへ打ち上げられた昆布こぶだか若布わかめだか、名も知れない海藻かいそうの間を構わずけ廻りました。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そこの海中かいちゅういわかげに、ふわふわとかんでいる海草かいそうに、おじいさんをしてしまったのです。
ものぐさじじいの来世 (新字新仮名) / 小川未明(著)
なぎさはどこも見渡す限り、打ち上げられた海草かいそうのほかはしらじらと日の光に煙っていた。
海のほとり (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
地主じぬしは、それにさそわれて、自分じぶん子供こども時分じぶん回想かいそうしました。
子供は悲しみを知らず (新字新仮名) / 小川未明(著)
結婚当時けっこんとうじからのことをいろいろ回想かいそうしてみると、つまたいしての気のどくな心持こころもち、しゅうとしゅうとめに対して面目めんぼくない心持ち、いちいち自分をくるしめるのである。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
「大学はかつておれを非難した、おれが藩の御用船で米を回漕かいそうさせたといって非難したが、その一条の申しひらきを聞きたいな」
従って、当面の必要なもの以外を和船の回漕かいそうゆだねたのもむを得ない事情であった。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
だから彼は、和船の廻漕かいそう問屋を恨み、函館廻送に托した食糧その他にわがことのような責任を感じたのだ。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
「よろしいか、兵粮米ひょうろうまい廻漕かいそうしてまいりますぞ、兵粮米をはじめ、くさぐさの雑貨なども求めてまいりますぞ、よいか、よろしいか——」
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
旧幕臣は切歯した。慶喜としても快くなかった。会桑かいそう二藩は特に怒った。突然十二月十二日の夜慶喜は京都から大坂へ下った。松平容保かたもち、松平定敬さだよし、他幕臣が従った。
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
薩長の真意が慶喜をちゅうし、同時に会津の松平容保かたもりと桑名の松平定敬さだのりとを誅戮ちゅうりくするにあることが早く名古屋城に知れ、尾州の御隠居はこの形勢を案じて会桑かいそう二藩の引退を勧告するために、十月の末にはすでに病をつとめて名古屋から上京したとある。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
近衛兵の数個の方陣は、流れの中のいわおのごとくに、壊走かいそうの中にふみ止まって、夜になるまで支持していた。
彼は軍隊を押し止めんとつとめ、呼びかけ、怒号し、壊走かいそうのうちにつっ立った。
毎日、夕暮ゆうぐれになるとあなたからの手紙が廻送かいそうされているような気がして、姉の子をおぶい、散歩に出た浜辺はまべから、いのるような気持で、姉の家に帰って行ったものです。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
それもそのはずなのであるが、神官しんかん理由りゆうを知らないので、いよいよふしぎな怪僧かいそうであると、したをまいておどろいた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一学の話によれば、さきごろ、ご神縄しんじょうにかけて山毛欅ぶなの上にしばりつけた怪僧かいそう加賀見忍剣かがみにんけんであり、同時に、それいらい
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、代替りゆえ、思い切って店の内外を改装かいそうし、ネオンもつけて、派手に開店しなはれ、金はいくらでも出すと、随分乗気になってくれた。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
太祖が孝孺を愛重せしは、前後召見のあいだおいて、たま/\仇家きゅうかためるいせられて孝孺の闕下けっか械送かいそうせられし時、太祖そのを記し居たまいてことゆるされしことあるに徴しても明らかなり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
わしはよくよく子ども運がわるいとみえる。児女はたくさんあるがみな出来がよくない。ひとり第五男だけは、まだ幼いが、天性の光がみえ、末たのもしく思っていたところ、何たることじゃ。この頃また疥瘡かいそうを病んで、命もあやうい容態になってしもうた。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)