“時分”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じぶん97.1%
ころ2.0%
ときわ0.3%
じふん0.3%
とき0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だから、小僧(こぞう)がものをいう時分(じぶん)には、耳(みみ)たぶが赤(あか)くなって、平生(へいぜい)でさえ、なんとなく、そのようすがあわれに見(み)られたのであります。
初夏の不思議 (新字新仮名) / 小川未明(著)
近頃は風説(うわさ)に立つほど繁昌(はんじょう)らしい。この外套氏が、故郷に育つ幼い時分(ころ)には、一度ほとんど人気(ひとけ)の絶えるほど寂れていた。
古狢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
やがてまた足音がして、こんどは頭をぴかぴかの時分(ときわ)けにし、黒い太い縁(ふち)の眼鏡(めがね)をかけた若主人が現われた。
最後の胡弓弾き (新字新仮名) / 新美南吉(著)
小(ちひ)さな雛(ひよ)ツ子(こ)の時分(じふん)から、雄鷄(おんどり)は自分(じぶん)で飛(と)べないものとばかり思(おも)つて居(ゐ)ましたが、だん/″\大(おほ)きくなるうちに、自分(じぶん)に生(は)えて居(ゐ)る羽(はね)を見(み)てびつくりしました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
どうぞ御身(おみ)を大事に遊ばして、必ず気をながくお持ち遊ばして、ね、決して短気をお出しなさらぬように——御気分のいい時分(とき)はこの書(ほん)をごらん遊ばして——私は東京(あちら)に帰りましても
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)