“眼鏡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めがね96.7%
オペラグラス0.5%
レンズ0.5%
がらがら0.5%
がんきょう0.5%
これ0.5%
めかね0.5%
グラス0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おじいさんは、眼鏡をかけて、はさみをチョキチョキとらしながら、くしをもって、若者頭髪にくしれてみてきました。
てかてか頭の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そこで私も眼鏡を下しながら、その目礼に答えますと、三浦の細君はどうしたのか、また慌てて私の方へ会釈を返すじゃありませんか。
開化の良人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
勇美子はの座に直って、机の上から眼鏡を取って、の植物の上にし、じっと見て
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
不幸なのは僕は芸術家ぢやないといふことだ。山羊髭をたてに思ひあがつてはいけない。可愛いゝ山羊。眼鏡蛇のやうなお前よ。
希臘十字 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
飛行長は若い水兵さんに、眼鏡、と怒鳴っておいて、眼を細めて熱心に沖のほうをながめはじめた。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ちょっと、眼鏡へ目を当ててごらんなさい。梅ヶ辻から野中の観音のほうへうねっている一筋道を、桃色の日傘でゆくの女がありまさ。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たる木鋤にて和尚をいだしければ、和尚大にうちを見るにうけず、たる眼鏡さへつゝがなく不思議の命をたすかり給ひぬ。