“痩”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
87.0%
やせ11.1%
1.1%
やつ0.4%
やさか0.3%
つか0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“痩”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語15.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)2.0%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆1.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「それも一段の趣じゃが、まだ持って出たというためしを聞かぬ。」と羽織を脱いでなおせた二の腕を扇子でさする。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
すると、一人の血色の悪い、せこけた青年が、お前と並んで、肩と肩とをくっつけるようにして、立っているのを私は認めた。
麦藁帽子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
昨日きのうはね、やせっぽちって怒鳴られたのですよ。この間はね、福桃ふくももさん、あんなに痩せたよ——ですって……」
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
此馬冬こもりのかひやうによりてやせるとこえるありて、やせたるは馬ぬしまづしさもしるゝものなり。
そのことあって以来、ヒルミ夫人の頬がにわかにけ、瞼の下にくろずんだ隈が浮びでたのも、まことに無理ならぬことであった。
ヒルミ夫人の冷蔵鞄 (新字新仮名) / 海野十三丘丘十郎(著)
「えっ、やられた?」私に忌々いまいましい暗示を与えた頬のけた男は腰を浮かして低声こごえで叫んだ。
急行十三時間 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
見ると、鼻下に立派な髭をたくわえた一見品のある紳士であるが、ひどくやつれて病人のようにしか思われない。昨夜の悲劇もさる事ながら、かねてから神経衰弱にかかつていたという事もよくうなずける。
殺人鬼 (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)
大杉の一生を花やかにした野枝さんとの恋愛の犠牲となった先妻の堀保子も、イヤで別れたのでない大杉に最後の訣別わかれを告げに来て慎ましやかに控えていたが、恋と生活とにやつれた姿は淋しかった。
最後の大杉 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
ここに赤猪子「みことを仰ぎ待ちつる間に、已にあまたの年を經て、姿體かほかたちやさかかじけてあれば、更に恃むところなし。然れども待ちつる心を顯はしまをさずては、いぶせきにへじ」と思ひて、百取ももとり机代つくゑしろの物を持たしめて、まゐ出で獻りき。
かれ詔らしめ給へらくは、汝とつがずてあれ、今してむとらしめ給ひて、宮に還りましき。かれ其の赤猪子、天皇のみことを仰ぎ待ちて既に八十歳を経たりき。ここに赤猪子おもひけるは、みことをあふぎ待ちつる間にすでにここだくの年を経て姿かたちやさかかじけてあれば更に恃みなし。
枕物狂 (新字旧仮名) / 川田順(著)
御奉行様はあの一件の為にどれ程おつかれなさった事でございましょう。皆これ天下の御為なのでございます。今思いましても有難い極みでございます。
殺された天一坊 (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)