“痩世帯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やせじょたい50.0%
やせぜたい33.3%
やせじよたい16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その頃痩世帯やせじょたいを張っていた養父は、それまで義理の母親に育てられて、不仕合せがちであったおとらと一緒になってから、二人で心を合せて一生懸命に稼いだ。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
いとまともならば弥々いよいよ病人の伯父に心配をかけ、痩世帯やせぜたいに一日の厄介も気の毒なり、その内にはと手紙ばかりをりて、身は此処ここに心ならずも日を送りける。
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
父在りし日さへ月謝の支出の血を絞るばかりにくるし痩世帯やせじよたいなりけるを、当時彼なほ十五歳ながら間の戸主は学ぶにさきだちてくらふべき急に迫られぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)