“暇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いとま69.0%
ひま30.1%
0.3%
いつま0.1%
きず0.1%
イトマ0.1%
ヒマ0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さあ、まだ何とも申されませんね。いずれ御検視が見えたらば又お係りのお考えもありましょう。わたくしは一と先ずこれでおいとまをいたします」
半七捕物帳:05 お化け師匠 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
志「君何方どちらにいました、いざ帰りましょう、左様なればおいとま申します、今日は種々いろ/\御馳走に相成りました、有難うございます」
「御歓待で、まことに愉快な夜を過ごすことができました。明日は、陛下の御名代を務めねばならぬので、失礼だがこの辺で、おいとましたいと思う」
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
友二郎は四十年配、先代の實弟じつていで、まことによく出來た人間ですが、何分店の方が忙しいので、滅多に寮を見舞つて居るひまもありません。
「売らずに置けと云つて置いたからね、二三日うちにとつて来なさい。もし出かけるひまがなけりや、使つかひでもなんでもやりなさい。」
野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
わたしはびっくりしてこえをたてるひまもなく、おじいさんはわたしくちぬぐいをて、もののいえないようにして、
子供の時分の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ボーンと云う鐘とチョンと打出す拍子木と同じだからボンチョン番太と云う、余程堅い男だが酒がきでさえあれば酒を飲みます、女房をお梅と云って年齢としは二十三で、亭主とは年齢が違って若うございますが
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
精神的にも肉体的にも弱点を持った人間を毎時いつもこうして襲うだろうと思われる蚊のむれは、私の足や手や顔や、そういう着物から外部へ出た肉体を目がけて、殆んど暴君のような逞しい勢いで払っているもなく襲ってくるのであった。
或る少女の死まで (新字新仮名) / 室生犀星(著)
つまにかきとらむいつまもが旅行たびゆあれは見つつしぬばむ 〔巻二十・四三二七〕 防人
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
やや窮窟な感じを与えるのがきずである。
愛書癖 (新字新仮名) / 辰野隆(著)
折ふし——降参ノ輩、チユウスルニイトマアラズ——の状だったが、親光といえば、東北の大族結城宗広の子である。またとない者だ。尊氏はすぐ大友にれてまいるようにと、いいつけた。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自然の移りかはりを見ても、心を動してゐるヒマもございません。そんな明け暮れに、——世間を救ふ經文キヤウモンの學問すら出來んで暮して居ります。
死者の書 続編(草稿) (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)