“閑暇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひま94.2%
かんか5.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
衣がえをする初夏は、空の気持ちなども理由なしに感じのよい季節であるが、閑暇ひまの多い源氏はいろいろな遊び事に時を使っていた。
源氏物語:24 胡蝶 (新字新仮名) / 紫式部(著)
「あっしのことかネ。あっしは、逃げたりなんぞ、するものか。今夜は閑暇ひまになったもんだから、一つ市中へ出てみようと思うんで」
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
閑暇かんかな地位へお退きになった現今の院は、何事もなしうる主権に離れた寂しさというようなものをお感じにならないであろうか
源氏物語:17 絵合 (新字新仮名) / 紫式部(著)
以後折々に宋江そうこうを訪ね、そして宋江の閑暇かんかをよく笑わせ、やがて打ち解けた頃合いを計って、或る日、美人婆惜ばしゃくり持ち話をもちかけた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)