“閑寂”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
かんじゃく52.4%
かんじやく21.4%
しずか9.5%
しづか4.8%
ひっそり4.8%
かんせき2.4%
しん2.4%
ひそか2.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“閑寂”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.7%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行0.3%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
何処からくるのか、その時刻になると気のせいか若葉まで静まって、長い裏町に子供のかげすらないほど閑寂かんじゃくとしていた。
(新字新仮名) / 室生犀星(著)
冬近い閑寂かんじゃくな日、栄三郎は、千住竹の塚、孫七の家の二階にすわって、ながいこと無心に夜泣きの脇差を抜いて見入っている。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
すべてがあつさにつかれたやうでむしきはめて閑寂かんじやくにはのぞいては
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
一とたび鐘の音にかき亂された闇は、元より靜かな閑寂かんじやくさに返つて、町の遠音とほねも死んだやう。
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
わたしは一向おもしろくなかったが、おやじは閑寂しずかでいいとかいうので、その軽井沢の大きい薄暗い部屋に四日ばかり逗留していました。
木曽の旅人 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
お浪の母が残っているばかりで至って閑寂しずかである。
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
閑寂しづかなのも可いけれど、外に客と云ふ者が無くて、まるでかう独法師ひとりぼつちも随分心細いね」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
には油蝉あぶらぜみあつくなればあつくなるほどひどくぢり/\とりつけるのみで、閑寂しづか村落むらはしたま/\うた※弟きやうだいはかうしてたゞ餘所々々よそ/\しく相對あひたいした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
外はすっかり暮れてしまって、茶の木畑や山茶花さざんかなどの木立の多い、その界隈かいわい閑寂ひっそりしていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
タキシイで通る海岸の町は閑寂ひっそりしたもので、日暮れの風もしっとりとわびしかった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
雑然たる都会のなかに住んでいた私には、暇を見つけては先生のもとに行って、その閑寂かんせきな趣味のなかにひたることのできるのを、この上なく嬉しく思ったことであった。
左千夫先生への追憶 (新字新仮名) / 石原純(著)
老先生が眼鏡を掛て、階下したで牛肉を切つて居る間は、奧の二階は閑寂しんとして居る。
ベンヺ こゝは往來わうらいぢゃ、どうぞ閑寂ひそかところ冷靜しづか談判だんぱんをするか、さもなくばわかれたがよい。衆人ひとるわ。