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閑寂
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かんじやく
ふりがな文庫
“
閑寂
(
かんじやく
)” の例文
口に
経陀羅尼
(
きやうだらに
)
の法文を
誦
(
じゆ
)
して、夢にも現にも
市鄽
(
してん
)
栄花
(
えいぐわ
)
の巷に立入ること無く、朝も夕も山林
閑寂
(
かんじやく
)
の郷に行ひ済ましてあるべきなり。
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
ソーンフィールドも好きです、その
古風
(
こふう
)
さ
閑寂
(
かんじやく
)
さ、古い、
鴉
(
からす
)
の木や
枳殼
(
からたち
)
の木、灰色の
建物
(
たてもの
)
の正面、また鋼鐵色の空を
映
(
うつ
)
す暗い窓の線などもね。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
凡
(
すべ
)
てが
暑
(
あつ
)
さに
疲
(
つか
)
れたやうで
寧
(
むし
)
ろ
極
(
きは
)
めて
閑寂
(
かんじやく
)
な
庭
(
には
)
を
覗
(
のぞ
)
いては、
葉
(
は
)
の
陰
(
かげ
)
ながら
段々
(
だん/\
)
に
日
(
に
)
に
燒
(
や
)
けつゝ
太
(
ふと
)
りつゝ
臀
(
しり
)
の
臍
(
へそ
)
を
剥
(
む
)
き
出
(
だ
)
してどつしりと
枝
(
えだ
)
から
垂
(
た
)
れ
下
(
さが
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
一とたび鐘の音にかき亂された闇は、元より靜かな
閑寂
(
かんじやく
)
さに返つて、町の
遠音
(
とほね
)
も死んだやう。
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
二羽も三羽もこの
閑寂
(
かんじやく
)
な梅林へ來て遊んだ。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
▼ もっと見る
閑寂
(
かんじやく
)
な春晝は、一ぺんにその靜けさを掻き破られて、引釣つたやうな聲、あわたゞしい足音、淺嘉町の一角が、人から人へ、家から家へと、波打つやうに不安と恐怖を傳へて行くのです。
銭形平次捕物控:285 隠れん坊
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
亡くなつた主人の祐玄は、女房に死に別れた淋しさを忘れるために、一日の半分は此處へ引込んで、お茶を立てたり、物の本を讀んだり、まことに
閑寂
(
かんじやく
)
な、
行
(
おこな
)
ひすました暮し方をして居るのでした。
銭形平次捕物控:205 権三は泣く
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次はさう言つて、二三日はもとの
閑寂
(
かんじやく
)
な生活に還るのでした。
銭形平次捕物控:180 罠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
閑寂
(
かんじやく
)
な秋の日です。
銭形平次捕物控:056 地獄から来た男
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“閑寂”の意味
《名詞》
物寂しく、ひっそりしているさま。
(出典:Wiktionary)
閑
常用漢字
中学
部首:⾨
12画
寂
常用漢字
中学
部首:⼧
11画
“閑寂”で始まる語句
閑寂間