“垂”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
70.2%
なんな6.8%
たれ6.6%
3.2%
2.9%
たら2.9%
なんなん1.0%
さが0.7%
したた0.7%
なん/\0.7%
(他:17)4.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“垂”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語6.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)5.8%
文学 > 日本文学 > 詩歌2.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
頭髮とうはつ婦人をんなのごとくながびたるをむすばず、かたよりれてかゝといたる。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
一人は、胡麻塩髯ごましおひげ胸にるゝ魁偉おおきなアイヌ、名は小川おがわヤイコク、これはあまり口がけぬ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
江戸獄中より入江杉蔵に与うるの書〔これ刑につく一週前の書、死になんなんとして、なお天下の経綸に汲々たるの情を見るべし〕
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
その黒い針葉樹に頂上まで包まれて、近く東北に聳えているのは、二千米になんなんとする芋ノ木トッケおよび白岩山である。
秩父の奥山 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
駕籠かごたれを明けっぱなして、海を一面にながめながら、女長兵衛式に納まって、外にいる若いのを相手に話すお角さん。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
この時に神尾主膳が駕籠のたれを上げて外を見ると、おりから来かかった駒井能登守とかおを合わせたが、さあらぬていで、
根曲り竹も、楊の根も、樅の肌も、はた長くしなれるサルオガセも、その柔嫩じゅうなんの手に、一旦は、撫でられぬものはない。
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
この前にも夜天神を散歩している時、お増は浮いた調子で磯野に歌をうたって聞かせたり、暗いところをしなれかかるようにして歩いていた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
猟銃を肩にして獲物袋をげた五六人の遊猟者が村の奥の方から出て反対の方へ過ぎて行つた。
伊良湖の旅 (新字旧仮名) / 吉江喬松(著)
岩の蔭から振向いてみると、通りかかった里の女房であろう、大原女おはらめのような山袴やまばかま穿き、髪は無造作に油けもなく束ねて肩へげている。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
潜門くゞりもん板屋根いたやねにはせたやなぎからくも若芽わかめの緑をつけた枝をたらしてゐる。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
間もなく方二尺位のブロックが切られ、リングに通してロープがたらされると、最初に田名部が巧みに降りて行く。
一ノ倉沢正面の登攀 (新字新仮名) / 小川登喜男(著)
黒田家の家來栗山父子は若年の主君を輔導すべきであるのに、よはい八十になんなんとする備後は兎も角も、大膳が引き籠り居るは不都合である。
栗山大膳 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
全集によって初めてこの草稿が世に出て以来、既に十年になんなんとする年月が経っている。
おくれ毛を、掛けたばかりで、櫛もきちんとささっていましたが、背負しょい上げの結び目が、まだなまなまと血のように片端さがって、踏みしめてすそかばった上前の片褄かたづまが、ずるずると地をいている。
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おほきざうで、めしときなんぞ、ならんですはる、と七才なゝつとしわたくし芥子坊主けしばうずより、づゝとうへに、かみさがつた島田しまだまげえたんです。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
真ッ暗な二重壁の廊下を、ミシ、ミシと手さぐりで進みながら、右手めてに水のしたたるような大刀を抜いてうしろへかくし、
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
只薄紅の顔がつやつやと露がしたたるようで、ぱっちりした目に形容の出来ない愛敬がある。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
棠軒従軍日記は己巳二月六日に至つてゐた。その青森附近油川村に淹留すること既に百日になん/\としてゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
しかるにかれまつたく敗れ、これは成るになん/\としてくじけた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
そして、種々クサ/″\木綿ユフでる事が、あれとしての一つの条件であつたらしい。
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
上ふるやをとこの大刀もがな。くみのをでゝ、宮路ミヤヂ通はむ(拾遺)
上枝ほつえに八尺の勾璁の五百津の御統の玉を取りけ、中つ枝に八尺やたの鏡を取りけ、下枝しづえ白和幣しろにぎて青和幣あをにぎてを取りでて一五
長歌は、「秋萩を妻鹿こそ、一子ひとりごに子たりといへ、鹿児かこじもの吾が独子ひとりごの、草枕旅にし行けば、竹珠たかだましじき垂り、斎戸いはひべ木綿ゆふでて、いはひつつ吾が思ふ吾子あこ真幸まさきくありこそ」(巻九・一七九〇)というのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
あしひきの山鳥やまどりしだなが長夜ながよ一人ひとりかも宿む 〔巻十一・二八〇二〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
糸檜葉のしだ見ればみぎはにも夕光ゆふかげおよび暮れがたみあり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
村の小川、海に流れ出る最近まぢかの川柳しげれる小陰に釣をたるる二人の人がある。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
女といへば大抵の無理は通るものと思つてゐるらしいが、実際多くの著作家のなかには女名前の手紙には、喜んで返事を書くやうなあまたるてあひが居ないとも限らない。
しづくしたゝ蛇目傘ぢやのめがさくも濡々ぬれ/\としたありさまで、
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ところが、その矢先——焔の尽きたうずみびが弓のようにしなだれて、燐寸マッチが指頭から放たれた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
まさに願うべき所、なにとぞして納められよと。
その国の徳衰えたくきて、内憂外患こも/″\せまり、滅亡になりなんとする世には、崩じておくられざるみかどのおわすためしもあれど
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
男も莫迦なんですよ。それから私の片づいている先へ、ちょいちょい手紙をよこしたり、たずねて来たりするんです。そこはちょっとした料理屋だったもんですから、お客のような風をして上って来るんでしょう。洋服なんぞ着込んで、伯父さんの金鎖などぶらさげて……私帳場にいて、ふっとその顔を見ると、もう胸が一杯になって……。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
其陰に祇園巴ギヲントモヱの紋のついた守り袋をげ、更に其下に三尺ほどづゝ間を隔てゝ、十数本の緯棒ヌキボウを通し
盆踊りと祭屋台と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
以上によつて、私の考へるはたなる物の形は、略諸君の胸に、具象せられて居る事と思ふが、ほこ(郷土研究三の八・四の九)なる棒の先に、其名の本たるはたと言ふ、染め木綿の類がサガつて居たのである。
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
本居宣長もとおりのりながの『玉かつま』十二の巻「はまゆふ」の条下に「浜木綿………浜おもとと云ふ物なるべし………七月のころ花咲くを其色白くてタリたるが木綿に似たるから浜ゆふとは云ひけるにや」と書いてあるが
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)