“午前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひるまえ42.3%
ごぜん24.4%
ひるまへ23.1%
あさ6.4%
おひるまえ2.6%
ひる1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
晩方ばんかたに窓掛を締めてやれば、その人のためには夜になり、午前ひるまえに窓の鎧戸よろいどを明けてやれば、その人のためには朝になるでしょう。
曇後晴くもりのちはれ午前ごぜん時頃じごろ瓢箪山ひようたんやま到着たうちやくしてると、發掘はつくつすで進行しんかうして赤鉢卷隊あかはちまきたい活動くわつどうしてるが、一かうかはつたことい。
老爺は伐仆した木を薪にして、隔日いちにちおき午前ひるまへに、白毛の盲目馬の背につけては、麓の町に賣りにゆく。其都度、お雪は老爺に背負はれて行く。
散文詩 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
なぜなら、その目出たい日の午前あさ、文部大臣森有礼もりゆうれいが殺されたと、玄関からけ込んできて知らせたものがあったとき、わけも知らず胸がドキンとした。
まだ広小路は午前おひるまえのことであんまり人が出ていなかった。それがまたお色には嬉しかった。芝居、見世物の小屋掛けからは、稽古囃しが聞こえて来た。
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
午前ひる少しく前のほど、用人の死骸を発見みいだしたる者ありて、上を下へとかへせしが、主人は少しも騒ぐ色なく、「手討てうちにしたり」とばかりにて、手続てつゞきを経てこと果てぬ。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)