“既”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
すで59.4%
23.7%
はや4.6%
とう2.7%
もう2.3%
すんで1.4%
とっ1.4%
ハヤ0.9%
0.5%
0.5%
(他:6)2.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“既”を含む作品のジャンル比率
文学 > 英米文学 > 戯曲77.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語4.0%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行1.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
ときすで東隣ひがしどなり主人しゆじんいへがべろ/\とめつゝあつたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
すでにして猶子いうし左道さだうよろこばず、をしふべからずとして、江淮かうくわい追還おひかへす。
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「ほんとうにいんですか。まだ血色が不良よくないようだが……。何しろ、飛んだ災難でお気の毒でしたねえ。」
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
大丈夫だいじやうぶだといふところで、望生ぼうせいに一たい如何どうしたのかとうてると
ひと無茶苦茶に後世を呼ぶは、なほ救け舟を呼ぶが如し。身のなかばはや葬られんとするに当りて、せつぱつまりて出づる声なり。
青眼白頭 (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
英語でホールンド・ホールス(角馬)と呼ぶは、またニュウともいい、羚羊の一属で二種あり、南阿と東阿に産したが、一種は多分はや絶えたであろう。
それが、昨夜の八時以前だったのです。その頃にはとうに津多子夫人は、遠く精霊界フェアリー・ランドに連れ去られていたのです。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
とうに整頓のけい点が近づいたせいか、その急激に訪れた疲労は、恐らく何物にもまして、魅惑的なものだったに違いないであろう。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
……それからもう十一ねん其時そのときになァ單身立ひとりだちをさっしゃりましたぢゃ、いや、ほんこと
生来しやうらい余りいけぬ口なので、顔はもうポツポと上気して、心臓の鼓動が足の裏までも響く。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
私等もすんでの事欺騙だまくらかされる処でごわした
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
多「アはゝゝゝゝすんでに八十両という大金をられる処だった、去年われおれ刄物はもの突付けて、すんでのことで殺される処を助かって此処にいるだが、われはまアだ悪事がまねえのか」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「しかし、とっくに開封されているじゃありませんか。遺言書の内容だけは、話してしまった方がいいでしょう」熊城はさすがに老練な口穽かまを掛けたけれども、真斎はいっこうに動ずる気色けしきもなく、
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
外国人がめなかったなら、あるいは褒めても高い価を払わなかったなら、古い錦絵はとっくの昔し張抜物はりぬきものや、屏風や襖の下張したはり乃至ないし乾物かんぶつの袋にでもなって、今頃は一枚残らずくなってしまったろう。
だから、謂はゞ昔において、ハヤく写生の輪郭を知つて居たやうなものである。
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
大嘗祭の儀式に、八人の舞人がてんに執つた阿礼木(貞観儀式)は、ハヤくとりものの枝を、直ちにシカ呼ぶまで変つて居たのか、其ともまだ、此古い祭りには、古風なみあれ木が宮中に樹てられ、其木綿とりでた枝を折り用ゐたのか判然せぬ。
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
この話を聞いているうちに、私はまだつて経験したことのない、激しい不愉快さを覚えた。
だが恐らく彼女の良人おっとは結核がイヤなのであろう、つて一度もここに尋ねては来なかった——と、も一人女学校を出たばかりだという諸口もろぐち君江の四人であった。
だから人間は元始時代からでに、何か人外の異常なる恐ろしきものを恐れる本能を持ち、同時にそれを想像する事も一つの本能となったように思う。
ばけものばなし (新字新仮名) / 岸田劉生(著)
市郎は医師の手当てあてよって、幸いに蘇生したので、すぐふもとき去られていたが、安行とお杉と𤢖との三個みつの屍体は、まだ其儘そのままに枕をならべていた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
すなわち精鋭数千をさしまねいて敵の左翼に突入す。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
『いや、やみわすれまい。ぬまなかあてきやうませて、斎非時ときひじにとておよばぬが、渋茶しぶちやひと振舞ふるまはず、すんでのことわし生涯しやうがい坊主ばうず水車みづぐるまらうとした。』
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
人にちがいなく人も女身だったのだ、誰がこれをはぎ野だといい切る者がいようぞ、しかも、まごう方もないはぎ野だったのだ、経之は、あれほどの驚きを数刻の前に知った女が、執拗しつようにしかもうに何もも打っちゃって男にあいに行くために
野に臥す者 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
汝が運の好きのみにて汝が手腕の好きのみにて汝が心の正直のみにて、上人様より今度の工事しごと命けられしと思ひ居る歟、此品をば与つて此源太が恩がましくでも思ふと思ふか、乃至はもはや慢気の萌しててんから何の詰らぬ者と人の絵図をも易く思ふか
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
資本金中二万株ハスデニ三井組小野組ヨリ入社セリ、一万株即チ一百万円ハ諸君ニ応ジ分割スベシ、諸君ネガワクバ協力同心シテ共ニ洪益コウエキハカランコトヲ
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)