“読”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
71.7%
よみ14.2%
よん5.5%
よま2.4%
よむ2.4%
よめ1.6%
1.6%
どく0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庵主あんじゅさんは、よそゆきの茶色ちゃいろのけさをて、かねのまえにつと、にもっているちいさいかねをちーんとたたいて、おきょうみはじめた。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
またなんぞあい関渉して教門のためにして政治その害を受くることあらんや。余よみてこの文に至り、おおいに了解しがたきおぼう。
教門論疑問 (新字新仮名) / 柏原孝章(著)
物事がアベコベになって、世間では漢書をよんでから英書を学ぶとうのを、此方こちらには英書を学んでから漢書を学ぶと云う者もあった。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
右の条々稚時いとけなきときおしうべし。又書付て折々よましめわするることなからしめよ。今の代の人、女子に衣服道具など多く与へて婚姻せしむるよりも、此条々を能く教ふること一生身を保つ宝なるべし。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
蕃書調所に入門その前に私が横浜にいった時にキニツフルの店で薄い蘭英会話書を二冊かって来た。ソレをひとりよむとした所で字書じしょがない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
フウ、『ナショナル』の『フォース』、『ナショナル』の『フォース』と言えば、なかなかむつかしい書物だ、男子でもよめない者は幾程いくらも有る。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
此は、家屋の精霊のほを、建築の各部に見立てゝ言ふ形式の詞章で、此を「言ひ立て」又「ゴト」と言ひ、さうした諷誦法をほむと言うて、ほくから分化させて来た。
糸七は一先ひとまどくしゃとともに安心をしたいと思うのである。
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)