“覚”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
さと34.6%
おぼ26.5%
19.0%
おぼえ7.9%
さま6.9%
さめ1.0%
おべ0.8%
0.4%
かく0.4%
0.4%
おぼし0.3%
あら0.3%
さむ0.3%
サト0.3%
おこ0.1%
さとり0.1%
あらわ0.1%
うつつ0.1%
けど0.1%
さとる0.1%
めざ0.1%
オボエ0.1%
0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第一かけた当人がわがさいであるという事さえさとらずにこちらからあなたという敬語を何遍か繰返したくらい漠然ぼんやりした電話であった。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そしてその跛行的はこうてき精神を天下一般のもののように誤認し、狭い知性の池に溺れている知性に過ぎないものとはみずからさとり得なかった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
秀吉ひできちは、いったから流行歌りゅうこうか楽譜がくふや、歌手かしゅまえをおぼえるのに一苦労ひとくろうでした。
しいたげられた天才 (新字新仮名) / 小川未明(著)
むろんさけもございました……にごってはりませぬが、しかしそう透明すきとおったものでもなかったようにおぼえてります。
それに、めるやうな友染いうぜん縮緬ちりめんが、たんものをほどいたなりで、一種ひといろかゝつてたんです。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
これなら立派なものだとひとりで眺め暮らしていると、夜が明けて眼がめてやはり元の通り下手である事が朝日と共に明瞭になってしまった。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
其傍になまぐさき血のほとばしりかゝれる痕をみたりと言へば、水にて殺せしにあらで、石に撃つけてのちに水にいれたりとおぼえたり。
鬼心非鬼心:(実聞) (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
聞きおぼえのある張鎰の声がして、そそくさと跫音あしおとがした。宙は不思議に思って顔をあげた。伯父の張鎰が機嫌のいい顔をして立っていた。
倩娘 (新字新仮名) / 陳玄祐(著)
王子がさましたのを見て、老人ろうじんはハハハと声高こわだかわらいました。王子はおそれもしないでたずねました。
強い賢い王様の話 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
車内にチラホラ目をさましている組の連中は、この二人の美しい対照に、さり気ない視線をこっそり送っては欠伸あくびを噛みころしていたのだった。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そりゃもう、先生の御意見で夢がさめましたから、生れ代りましたように、魂を入替えて、これから修行と思いましたに、人は怨みません。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
只さえ人並勝れた美人、髪の出来たて、化粧のしたて、衣類も極々ごく/\上品な物を選みましたので、いや綺麗のなんの眼がさめるような美人であります。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「モーター? モーターッたら、灌漑溝の吸い上げでねえか。えーえ、異うわ、おべだ振りすなよ!」——由三は負けていない。
不在地主 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
ハアおべえていやすとも、むごい人だと思ったから忘れねいのさ、男の方は廿五六でもあったかね。
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その音声その語調は牛頭馬頭ごずめずの鬼どもが餓鬼を叱るもかくやらんとばかりに思はれてなかなかに前の肥えたる曹長をやさしくぼえ初めぬ。
従軍紀事 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
しかるに、走り行く此方こなたの車内では、税務署か小林区しょうりんく署の小役人らしき気障きざ男、洪水に悩める女の有様などを面白そうにうち眺めつつ、隣席の連れとぼしき薄髭の痩男に向い、
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
不気味な屍臭は、益々強く鼻にしみて、耐え難い程になった。神経という神経が、きゅうかくばかりになってしまったような気がする。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
——尼とかく一との、以後の流転るてんなども聞き終り、努めて、むかしの古傷には触れずにいた。
ゆえに目めているとき、つねに高きよいことを思うものは、夢にもまた下品げひんな、みだれたことを見ぬものである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
いわゆる目めざる労働者に対して、目覚めた労働者が、こういう言い方をするのだが、それは知らず識らずのうちにボル派の影響が俺たちの仲間に浸透していることを物語っている。
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)
みにくきは、子守の借着したるか、茶番の姫君の戸惑とまどひせるかとおぼしきもあれど、中には二十人並、五十人並優れたるもありき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
その意恨うらみとは怎麼いかなる仔細しさいぞ、苦しからずば語れかし」「さん候。一昨日おとついの事なりし、僕かの荘官が家のほとりよぎりしに、納屋なやおぼしかたに当りて、鶏の鳴く声す。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
明年、夷舶いはくの下田にるや、余、藩の人渋木生とひそかに夷船を駕して海外に航せんことを謀り、事あらわれて捕えらる。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
右衛門作、氏は山田、肥前の人で、島原の乱に反徒にくみして城中に在ったが、悔悟して内応を謀り、事あらわれて獄中にとらわれていたが、乱たいらぎたる後ち、伊豆守はこれを赦して江戸に連れ帰り、吉利支丹の目明しとしてこれを用いた。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
さむれば昨宵ゆうべ明放あけはなした窓をかすめて飛ぶからす、憎や彼奴あれめが鳴いたのかと腹立はらだたしさに振向く途端
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
けないと言うに!」と自分は少女むすめを突飛ばすと、少女むすめは仰向けに倒れかかったので、自分は思わずアッと叫けんでこれをささえようとした時、さむれば夢であって、自分は昼飯後ひるめしご教員室の椅子にもたれたまま転寝うたたねをしていたのであった。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
——家鶏カケイ野鵠ヤコクモオノズカラ時ヲ知リ風雨ヲ知リ天変ヲサトル。イカニイワンヤ人タルモノヲヤ。アニ、天文グライヲ知ラナイデ人間トイエマスカ。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
コノ一事ヲ以テモ、上方勢ト取合フコトノ無益ハ、匹夫モサトルベシ。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私は生来の朝寝坊だから、毎朝二度三度おこされても、中々起きない。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
まず朝は下女と殆ど同時におこされて、雨戸を明けさせられる。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「自分も悟りの彼岸へ行った。人もまた悟りの彼岸へ行かしめた。あまねく一切の人々をみな行かしめ終わった。かくてわがさとりの道は成就された」
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
すなわち「自らさとり、他をさとらしめ、さとりぎょうが完成した」ということで、それはつまり仏道の完成であります。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
宝治ほうじ元年の六月、前将軍頼経よりつねを立てようとして事あらわれ、討手うってのために敗られて、一族共に法華堂ほっけどうで自害した三浦若狭守泰村わかさのかみやすむらという人の名なぞも出て来た。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
駭然がいぜんとして夢かうつつ狐子こしへんせらるるなからむやと思えども、なお勇気をふるいてすすむに、答えし男急にびとめて、いずかたへ行くやと云う。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
もっとも白翁堂と云う人相見の老爺おやじが少しはけどって新幡随院の和尚に話すと、和尚はとうよりさとっていて、盗んだ奴が土中どちゅうへ埋め隠してあると云ったそうだが、今日きょう初めて此の病人の話によれば
大空の高みから金粉をふり撒いたやうなその光が、下なる大地に氾濫して来る時、艸木は急に昨日の睡眠よりめざめ、しなやかな諸手を伸べて、軽く大気のなかに躍りさざめき、小鳥は花樹の梢に飛び交はしながら、玉を転ばすやうなうつくしい歌曲に謡ひ耽つてゐる。
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
オボエズ君ガ家ニ到ル」
温室の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
メ来レバ一元イチゲン
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)