“覚”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方(ふりがな)割合
さと34.6%
おぼ26.3%
19.6%
おぼえ7.9%
さま6.8%
さめ0.9%
おべ0.8%
0.4%
かく0.4%
あら0.3%
(他:16)2.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“覚”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語60.0%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸54.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語13.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
伯玉は眼が醒めてさとった。妻は自分を河へ連れ込もうとするのである。彼は注意して、その一生を終るまで水を渡らなかった。
金はある時、女の帰っていくのを遥かにつけていったが、女がもうそれをさとったものかにわかに腕釧の光をおおった。
五通 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
その天井の、ちょうど女の屍体がよこたわっている真上まうえおぼしい箇所に、小さな、黒いが見えていたのだ。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
さすがに霊界の天使達も、一時手を降すのすべなく、おぼえず眼をおおいて、この醜怪なる鬼畜の舞踊から遠ざかった。
めた結果としてそう思うんです」と答えた時の私には充分の自信があった。その自信を先生はうけがってくれなかった。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
うわさによれば、坐忘ざぼう先生は常に坐禅ざぜんを組んだまま眠り続け、五十日に一度目をまされるだけだという。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)
「あなたは人に対してすまない事をしたおぼえがある。その罪がたたっているから、子供はけっして育たない」と云い切った。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あなたならで誰とゝいわれてカッと赤面し、乾きたる舌早く、御亭主こそ冗談は置玉おきたまえ、私約束したるおぼえなし。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
平八郎は夢をさまされたやうに床几しやうぎつて、「い、そんなら手配てくばりをせう」と云つた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
老いたる男 やいの、知らぬ女子よ。早う目をさましや。いやさ、正気に帰りおれと申すにな。やれ、女子よ。(女の背を打つ。)
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
そりゃもう、先生の御意見で夢がさめましたから、生れ代りましたように、魂を入替えて、これから修行と思いましたに、人は怨みません。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一寝ひとねして目がさめると云うのが今で云えば十時か十時過、それからヒョイと起きて書を読む。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「モーター? モーターッたら、灌漑溝の吸い上げでねえか。えーえ、異うわ、おべだ振りすなよ!」——由三は負けていない。
不在地主 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
ハアおべえていやすとも、むごい人だと思ったから忘れねいのさ、男の方は廿五六でもあったかね。
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その音声その語調は牛頭馬頭ごずめずの鬼どもが餓鬼を叱るもかくやらんとばかりに思はれてなかなかに前の肥えたる曹長をやさしくぼえ初めぬ。
従軍紀事 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
しかるに、走り行く此方こなたの車内では、税務署か小林区しょうりんく署の小役人らしき気障きざ男、洪水に悩める女の有様などを面白そうにうち眺めつつ、隣席の連れとぼしき薄髭の痩男に向い、
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
不気味な屍臭は、益々強く鼻にしみて、耐え難い程になった。神経という神経が、きゅうかくばかりになってしまったような気がする。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
——尼とかく一との、以後の流転るてんなども聞き終り、努めて、むかしの古傷には触れずにいた。
明年、夷舶いはくの下田にるや、余、藩の人渋木生とひそかに夷船を駕して海外に航せんことを謀り、事あらわれて捕えらる。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
右衛門作、氏は山田、肥前の人で、島原の乱に反徒にくみして城中に在ったが、悔悟して内応を謀り、事あらわれて獄中にとらわれていたが、乱たいらぎたる後ち、伊豆守はこれを赦して江戸に連れ帰り、吉利支丹の目明しとしてこれを用いた。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
例のわづらしき人は今日もつ、しかもあだならずこころめたりとおぼしき見舞物など持ちて。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
みにくきは、子守の借着したるか、茶番の姫君の戸惑とまどひせるかとおぼしきもあれど、中には二十人並、五十人並優れたるもありき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
さむれば昨宵ゆうべ明放あけはなした窓をかすめて飛ぶからす、憎や彼奴あれめが鳴いたのかと腹立はらだたしさに振向く途端
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
けないと言うに!」と自分は少女むすめを突飛ばすと、少女むすめは仰向けに倒れかかったので、自分は思わずアッと叫けんでこれをささえようとした時、さむれば夢であって、自分は昼飯後ひるめしご教員室の椅子にもたれたまま転寝うたたねをしていたのであった。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
ゆえに目めているとき、つねに高きよいことを思うものは、夢にもまた下品げひんな、みだれたことを見ぬものである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
とけて寝ぬ寝めさびしき冬の夜に結ぼほれつる夢のみじかさ
源氏物語:20 朝顔 (新字新仮名) / 紫式部(著)
——家鶏カケイ野鵠ヤコクモオノズカラ時ヲ知リ風雨ヲ知リ天変ヲサトル。イカニイワンヤ人タルモノヲヤ。アニ、天文グライヲ知ラナイデ人間トイエマスカ。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
コノ一事ヲ以テモ、上方勢ト取合フコトノ無益ハ、匹夫モサトルベシ。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宝治ほうじ元年の六月、前将軍頼経よりつねを立てようとして事あらわれ、討手うってのために敗られて、一族共に法華堂ほっけどうで自害した三浦若狭守泰村わかさのかみやすむらという人の名なぞも出て来た。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
駭然がいぜんとして夢かうつつ狐子こしへんせらるるなからむやと思えども、なお勇気をふるいてすすむに、答えし男急にびとめて、いずかたへ行くやと云う。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
私は生来の朝寝坊だから、毎朝二度三度おこされても、中々起きない。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
まず朝は下女と殆ど同時におこされて、雨戸を明けさせられる。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
もっとも白翁堂と云う人相見の老爺おやじが少しはけどって新幡随院の和尚に話すと、和尚はとうよりさとっていて、盗んだ奴が土中どちゅうへ埋め隠してあると云ったそうだが、今日きょう初めて此の病人の話によれば
「自分も悟りの彼岸へ行った。人もまた悟りの彼岸へ行かしめた。あまねく一切の人々をみな行かしめ終わった。かくてわがさとりの道は成就された」
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
大空の高みから金粉をふり撒いたやうなその光が、下なる大地に氾濫して来る時、艸木は急に昨日の睡眠よりめざめ、しなやかな諸手を伸べて、軽く大気のなかに躍りさざめき、小鳥は花樹の梢に飛び交はしながら、玉を転ばすやうなうつくしい歌曲に謡ひ耽つてゐる。
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
オボエズ君ガ家ニ到ル」
温室の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
メ来レバ一元イチゲン
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)