“おべ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
54.5%
18.2%
9.1%
9.1%
尾上9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
安「そう旨く逃げられりゃア好いが、昨夜ゆうべおべえが有りやす、びっくりして、どんと腰が抜けちまッて、あのなげ永代橋ええてえを這い続けに這って逃げたくれえだからね」
『あれア何だかおべだすか?』
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
するとおさん出ろ/\と云うので役人やこねんて庄吉のおべを取ってひきずり出すと、藤屋のとゝま死骸しげえが出たと思いなさませ、さアこれはうさんな寺である、賭博どころではない
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
先に藤屋七兵衞の死骸しげえかこしてるのを死骸しげえとは知らいで、寺男の庄吉が先へ誰か逃込のげこんで床下よかしたに此の通りちま/\とねなってりみすと思って、おべの処へ後生大事におさん取付とッついて居りみすと、さ
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
彼岸ひがんぎてうだことつちやおべえてからだつで滅多めつたにやねえこつたかられからぬくとるばかしだな、むぎ一日毎いちんちごめらこしたな」卯平うへいやゝこゝろよげにいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
いまぢやをさつてつから餓鬼奴等がきめらまでせきれえびやうだなんてつてんが、さかりころなんでも疫病やくびやうおべえてたのがんだから、なあ卯平うへいもそんときやつたからつてらな
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
伊勢の国から東下あずまくだりをする時代から、この種の笠をかぶりつけてもいるし、尾上おべ後山うしろやまの復活の記念としての跛足びっこは、今以てなおってはいないのだから、それは一目見れば誰でも
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)