“彼岸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひがん88.2%
かのきし4.3%
あなた2.2%
うんちやび1.1%
かなた1.1%
さとり1.1%
むかう1.1%
ヒガン1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上目黒へ移ってから三年目の夏が来るので、彼岸過ぎから花壇の種蒔きをはじめた。旧市外であるだけに、草花類の生育は悪くない。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
人畜の道にして。その欲を得遂げざれども。耳に妙法のきをて。…………おなじ流に身をて。共に彼岸に到れかし。
爽やかな風がそよそよと池を渡って合歓の木の葉が揺れると寂然としている池の彼岸鶺鴒が鳴いている。
稚子ヶ淵 (新字新仮名) / 小川未明(著)
青い酒火がチラ/\誘魂する彼岸
街のシルヱット (新字旧仮名) / 山口芳光(著)
相対した彼岸には、数知れぬ螢がパーツと光る。川の面が一面に燐でも燃える様に輝く。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
と、古人もいっておりますが、たとい、自分は仏にならずとも、せめて一切の人々を、のこらず彼岸の世界へ渡したいというのが、大乗菩薩の理想です。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
川の彼岸は山、山の麓を流に臨んで、電柱が並んで居る。所々に橋も見える。人道が通つてるのだらうが、往来の旅人の笠一つ見えぬ。鳥の声もせねば、風の吹く様子もない。
雪中行:小樽より釧路まで (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
すなわち彼岸ザクラ(東京の人のいうヒガンザクラは『大和本草』にあるウバザクラで、一つにウバヒガンと呼ばれまたアヅマヒガンともエドヒガンとも称えられるものである)
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)