“彼岸”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ひがん86.7%
かのきし4.8%
あなた2.4%
うんちやび1.2%
かなた1.2%
さとり1.2%
むかう1.2%
ヒガン1.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“彼岸”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 工芸 > 工芸33.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.2%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
陰刻いんこくな冬が彼岸ひがんの風に吹き払われた時自分は寒いあなぐらから顔を出した人のように明るい世界を眺めた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼なぞの最も知りたく思うことは、いかにしてあの大先輩がそれほどの彼岸ひがんに達することができたろうかというところにある。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
彼岸かのきし高く此岸ひくし、我等はつひに最後の石の碎け散りたる處にいたれり 四〇—四二
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
佐渡と宮崎とは顔を見合わせて、声を立てて笑った。そして佐渡が言った。「乗る舟は弘誓ぐぜいの舟、着くは同じ彼岸かのきしと、蓮華峰寺れんげぶじ和尚おしょうが言うたげな」
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
爽やかな風がそよそよと池を渡って合歓の木の葉が揺れると寂然ひっそりとしている池の彼岸あなた鶺鴒せきれいが鳴いている。
稚子ヶ淵 (新字新仮名) / 小川未明(著)
日本の憂鬱いううつな十月のよる彼岸あなた
北原白秋氏の肖像 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
青い酒火がチラ/\誘魂する彼岸うんちやび
街のシルヱット (新字旧仮名) / 山口芳光(著)
相対した彼岸かなたがけには、数知れぬ螢がパーツと光る。川の面が一面に燐でも燃える様に輝く。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
と、古人もいっておりますが、たとい、自分は仏にならずとも、せめて一切の人々を、のこらず彼岸さとりの世界へ渡したいというのが、大乗菩薩の理想です。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
川の彼岸むかうは山、山の麓を流に臨んで、電柱が並んで居る。
雪中行:小樽より釧路まで (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
すなわち彼岸ヒガンザクラ(東京の人のいうヒガンザクラは『大和本草やまとほんぞう』にあるウバザクラで、一つにウバヒガンと呼ばれまたアヅマヒガンともエドヒガンとも称えられるものである)一名小ザクラの一変種で
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)