“人畜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にんちく55.6%
じんちく44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それとも私が人間でなくなるのか? ……何方どっちだか其は分らんが、兎に角互の熱情熱愛に、人畜にんちく差別さべつ撥無はつむして、渾然として一にょとなる。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
人畜にんちくの道ことにして。その欲を得遂げざれども。耳に妙法のたときをきゝて。…………おなじ流に身をなげて。共に彼岸かのきしに到れかし。
世界大地震せかいだいぢしん記事きじおいて、人畜じんちくむほどの地割ぢわれの開閉現象かいへいげんしようおこつたのは、著者ちよしや鋭意えいい調しらべた結果けつか以上いじよう三回さんかいのみである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
人畜じんちくを挙げて避難する場合に臨んでも、なお濡るるを恐れておった卑怯者も、一度溝にはまって全身水につかっては戦士がきずついて血を見たにも等しいものか
水害雑録 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)