“差別”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さべつ41.0%
けじめ25.6%
けぢめ7.7%
しやべつ7.7%
しゃべつ5.1%
へだて5.1%
ケヂメ5.1%
しな2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いたずらをして、しかられても、すぐかなしみをわすれて、なにをてもたのしく、うつくしく、だれかれ差別さべつなくなつかしかったのであった。
子供は悲しみを知らず (新字新仮名) / 小川未明(著)
もし、その差別けじめをクッキリとつけることが出来れば、もう木のこぶの貴方のところへは、私、二度とはまいりますまいが……
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
すべての者みな第一の天を——飾る、たゞ永遠とこしへ聖息みいきを感ずるの多少に從ひ、そのうるはしき生に差別けぢめあるのみ 三四—三六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
要するに家塾を譲ると云ふことと、菅氏を名乗らせて阿部家に仕へさせると云ふこととの間には、初より劃然とした差別しやべつがしであつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ただその相殊あいことなる所は、古今ときことにして、生の相及ばざるのみである。いや。そうではない。今一つ大きい差別しゃべつがある。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
確かな差別へだてのあるはずはない、親父の溜めた身上、みんなとは言わないから、せめて半分よこせ——とこう言うのでございます。
今ゆく先も、公家攝籙クゲセフロクの家柄。中臣の筋や、おん神仕へ。差別ケヂメ々々明らかに、御代ミヨ々々の宮マモり。ぢやが、今は今、昔は昔でおざります。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
殺すわけあらば娘にあはした上なれば十兵衞殿への土産みやげも有るにお前もお前頼まるゝ事にも差別しなあるものを罪もうらみもなきわし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)