“野次馬”の読み方と例文
読み方割合
やじうま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、いよいよ帰るとなっても、野次馬やじうまは容易に退くもんじゃない。お蓮もまたどうかすると、弥勒寺橋みろくじばしの方へ引っ返そうとする。
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
六区を抜けて広い通りに出ると、深夜ながら威勢のいい野次馬やじうまが、チラホラかけだしていた。軒にたたずんで赤い空を眺めている人々もあった。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
江戸で喧嘩をすると野次馬やじうまが出て来て滅茶苦茶にして仕舞しまうが、大阪では野次馬はても出て来ない。夏の事で夕方めしくってブラ/\出て行く。申合もうしあわせをして市中で大喧嘩の真似をする。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)