“羨望”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんぼう90.1%
せんばう8.4%
うらやみ0.8%
エンヸイ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
じっさい動物はうらやましい。私は、敏捷びんしょうに枝から枝へ、金網から地上へ跳びまわっている猿が羨望せんぼうに堪えなかった。実に元気な動物だ。
動物園の一夜 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
遠くのさわうた富貴ふうき羨望せんばう、生存の快楽、境遇きやうぐうの絶望、機会と運命、誘惑、殺人。波瀾はらんの上にも脚色きやくしよく波瀾はらんきはめて、つひに演劇の一幕ひとまくが終る。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
羨望うらやみの神タンタルをおどろかす空虚のさかずき
ダンテは自分の罪は傲慢プライド羨望エンヸイとに在ると云つたと聞く。余の罪も亦傲慢プライド羨望エンヸイとにあるらしい。力に於てダンテに似ずして罪に於いてダンテに似るは余の悲哀である。
三太郎の日記 第一 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)