“盃”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
さかずき75.6%
さかづき14.2%
はい3.3%
ぱい2.4%
ばい0.8%
グラス0.8%
こっぷ0.4%
ちやく0.4%
つき0.4%
ぺい0.4%
(他:3)1.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“盃”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸16.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語5.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)1.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
時刻にはまだすこし早いころから、新茶屋の炉ばたではなめ味噌みそぐらいを酒のさかなに、さかずきのやり取りが始まった。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
酒盃さかずきの用意は、整った。勝平は吹きすさぶ暴風雨の音に、耳を傾けながら、チビリ/\とさかずきを重ねていた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
蟋蟀こほろぎが鳴く夏の青空あをぞらのもと、神、佛蘭西フランスうへに星のさかづきをそそぐ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
談話に余念なかりし篠田は、始めて顔を上げぬ、よ、一個の佳人、慇懃いんぎんさかづきを捧げつゝあり、
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
どの店へ入っても四、五はいずつウイスキーばかり飲みつづけるので、いつも強酒の清岡も今夜は足元が大分危くなった。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
やがて半蔵は好きなものにありついて、だれに遠慮もなく手酌てじゃくはいを重ねながら、また平田門人の生くべき道を思いつづけた。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
うらなり君がおれの前へ来て、一つ頂戴致しましょうと袴のひだを正して申し込まれたから、おれも窮屈にズボンのままかしこまって、一ぱい差し上げた。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一日あるひ同宿の笹屋さゝやという料理屋へあがり込み、一ぱいやっている側に酌取女しゃくとりおんなに出た別嬪べっぴんは、年は二十七位だが
とかくする盃盤はいばんつらねられたれど、満枝も貫一も三ばいを過し得ぬ下戸げこなり。女は清めし猪口ちよくいだして、
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
植木屋幸助の離屋に集まったのは、恵大寺の門前から墓場へかけて、まばらに建ち並んだ長屋の若い者が十二三人、あかりの中に大勢居るうちは、幽霊などは手捕りにして、三ばいにして喰いそうな顔をしておりますが、一人一人の胸の中は、相当ビクビクものだったに相違ありません。
電気蓄音機が再び獰猛にフォックス・トロットを唸って、女中はせわしくグラスを運び代えます。
踊る美人像 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
友人から右頬にグラスを投げられて決闘を挑まれたにもかかわらず、不関気しらぬげな顔をしたと云うので、それが嘲笑の的となり、世評を恥じた結果だと云われている。しかし、同じ運命はその二年後にも、一人取り残された娘のジョージアにもめぐってきた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
爾して第一に彼の呑み掛けのこっぷと酒の瓶とを分析させた所、瓶の酒には異状がないが盃に在る呑み残りの分には毒が混って居ると分った。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
左様さうですか、——是非拝聴致しませう」と松島はちやくを片手に梅子に見とるゝばかり、
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
だがつもるよわいつきになお君の酒をよろこぶのは、
ルバイヤート (新字新仮名) / オマル・ハイヤーム(著)
つみ重ねて来た七十のよわいつき
ルバイヤート (新字新仮名) / オマル・ハイヤーム(著)
多「はアどうも有難うがんす、わしうちは今日婚礼でがんすから、マア上ってともに一ぺいあがっておくんなせえ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
喜「お酌をして上げな、大きいもので」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「何が可笑をかしいツ」コップ取りなほして松島は打ちも掛からんずる勢、
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
ヴエールを持ったままあんぐりと口をあいていましたっけね……
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)